今春の大手企業賃上げ 率が前年超えは1業種のみ 経団連最終集計

2021年7月30日 20時00分
労使交渉の回答状況が書き込まれたボード=3月17日午後、東京都中央区で(代表撮影)

労使交渉の回答状況が書き込まれたボード=3月17日午後、東京都中央区で(代表撮影)

 経団連が30日発表した2021年春闘の最終集計によると、月給の水準を引き上げるベースアップ(ベア)と定期昇給を合わせた月給の平均賃上げ額は6124円、賃上げ率は1・84%だった。13年以来、8年ぶりに賃上げ額7000円と賃上げ率2%を下回った。
 経団連は、新型コロナウイルスの感染拡大が賃金交渉に影響を及ぼし「業種別ばかりか、同一業種でも各社の業績にばらつきがみられる」(労働政策本部)と分析した。
 業種別にみると、賃上げ率が前年を上回ったのは貨物運送の1業種だけ。15業種が前年比でマイナスとなった。妥結額で一番高かった業種は建設で1万1550円、伸び率2・43%。自動車は3番目の6937円で2・05%。私鉄が最も低く3416円で1・06%だった。
 対象は従業員500人以上の東証一部上場企業のうち21業種、256社。最終集計は16業種、130社(組合員約83・4万人)の妥結額。(中沢幸彦)

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