<TOKYO2020→21>ハンドボール男子日本代表 埼玉県三郷市出身・吉野樹選手 念願の初白星へ あす 1次リーグ最終戦

2021年7月31日 07時03分

日本−エジプト 前半、シュートを決める吉野選手=国立代々木競技場で

 東京五輪を戦うハンドボール男子の日本代表「彗星(すいせい)ジャパン」。三十三年ぶりの出場となる大舞台に、三郷市出身の吉野樹(たつき)選手(27)=トヨタ車体=も挑んでいる。三十日のバーレーン戦を落とし一次リーグ四連敗となったが、念願の初勝利に向けて下は向かない。
 バーレーン戦で序盤から果敢にゴールを狙った吉野選手。持ち味の打点の高いシュートなどで6得点を奪う活躍も実らず、チームは30−32で競り負けた。
 吉野選手は市立瑞木小学校四年で地元の三郷ハンドボールクラブに入団。監督の半村茂夫さん(72)は「肩の強さと相手の裏をかく勝負勘があった」と当時を振り返る。
 今でも語り草のプレーがある。ルールを知らないままコートに立った入団直後の一戦。ゴールまで二十メートル離れたセンターライン付近からシュートを放つと、ボールはネットに吸い込まれた。「こいつ、すげえなあ」。そう直感したという。

吉野選手に応援の寄せ書きを贈った三郷ハンドボールクラブの選手ら=三郷市で(同クラブ提供)

 そんな教え子から六月末、電話があった。「先生、シュートは流し(利き手方向)に打つのが基本ですよね」。五輪本番への迷いを振り払うかのような言葉は、半村さんが繰り返し教えてきたことだった。
 クラブは応援の寄せ書きのほか、吉野選手の成長を記録したアルバムを本人に贈った。菊池久美子コーチを中心に、少年時代からの写真約二百枚をまとめた手作りだ。半村さんは「樹が持っているものを全部出してほしい」と願う。
 日本代表は浦和学院高校出身の土井レミイ杏利(あんり)選手(31)が主将を務め、八月一日の一次リーグ最終戦でポルトガルと対戦する。(近藤統義)

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