知事選 田中氏が立候補表明 現職・大井川氏と一騎打ちか 共産推薦へ

2021年7月31日 07時12分
茨城県庁

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 茨城知事選(八月十九日告示、九月五日投開票)で、新人の田中重博茨城大名誉教授(74)が三十日、無所属での立候補を表明した。共産党が推薦する方向だ。この日、県選挙管理委員会が開催した立候補予定者説明会には、田中氏と、既に出馬表明している現職大井川和彦氏(57)=自民、公明、国民民主党推薦=の二陣営しか出席せず、選挙戦はこの二人の一騎打ちとなる構図がほぼ固まった。
 田中氏の知事選出馬は、二〇一三年の前々回に続き二回目。県庁で記者会見した田中氏は「待ったなしの重要な争点」として日本原子力発電東海第二原発(東海村)の再稼働問題を挙げ、「県民多数の世論に依拠し、再稼働を認めず、廃炉にする」と訴えた。
 大井川氏に対しては「県民の福祉よりも企業の利益を優先する県政を推進してきた」と批判。新型コロナウイルスのPCR検査の完全無料化、「コロナ失業」「コロナ廃業」への支援強化など、税金を県民の命と暮らしに優先的に使うように改めるとした。
 田中氏は大阪府出身。京都大大学院経済学研究科博士課程を修了後、茨城大教授、副学長を歴任した。現在は県自治体問題研究所理事長、県労働者教育協議会理事長などを務める。
 田中氏を擁立したのは、一七年の前回知事選でも独自候補を擁立した住民グループ「いのち輝くいばらきの会」。日本原子力研究開発機構OBの新人を擁立する方針を決め、七月中旬まで説得を続けてきたが、最終的に同意を得られず断念した。
 ほかにも、東海第二原発の再稼働の賛否を問う県民投票条例の制定を大井川知事に直接請求した「いばらき原発県民投票の会」の元幹部や、立憲民主党所属の首長経験者に出馬を打診するも固辞され、候補者選びは難航していた。
 会の選考メンバーの一人だった田中氏が「(大井川氏を)無投票当選させるわけにいかない」として立候補を決断した。(宮尾幹成、保坂千裕)

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