多田修平、山県亮太、小池祐貴がそろって予選敗退「1回で力出し切るのも能力」<陸上男子100メートル>

2021年7月31日 23時11分
男子100メートル予選 ゴールする山県亮太=いずれも国立競技場で

男子100メートル予選 ゴールする山県亮太=いずれも国立競技場で

  • 男子100メートル予選 ゴールする山県亮太=いずれも国立競技場で
  • 男子100メートル予選 6着となり、何度も電光掲示を確認する多田修平
  • 男子100メートル予選 ゴールする小池祐貴(中)
 東京五輪の陸上競技は31日、男子100メートル予選で日本勢は全員が落選し、準決勝に進めなかった。多田修平(住友電工)は10秒22の1組6着、山県亮太(セイコー)は10秒15で3組4着、小池祐貴(住友電工)は10秒22の4組4着だった。

◆大舞台の重圧 不本意な結果に

 予選から次々と9秒台が出る争いに、割って入ることはできなかった。9秒95の日本記録を持つ山県も、日本選手権を制した多田も、9秒台スプリンターの小池も。「(準決勝に進める)カットラインが高めなのは予想外ではあった」。序盤の切れを欠いて10秒15で敗れた山県は、厳しい現実と静かに向き合った。
 各組の着順ではなくタイムで拾われる進出ラインは、前回のリオデジャネイロ五輪より0秒08速い10秒12。リオ五輪の予選では1人もいなかった9秒台を4人が出した。コロナ禍で行動が制限される中でも、強豪は予選からきっちりと状態を合わせてきた。
 本来の力を出せば準決勝へ進めるレースだった。「10秒0台を出せば問題なく(予選を)通れた」と山県。持ち味のスタートが鈍く10秒22にとどまった多田は、「自分のレースが全くできなかった。非常に悔しい」と嘆いた。
 桐生祥秀(日本生命)を皮切りに、山県ら4人の日本選手が10秒の壁を突破。記録の上では世界との差を詰めたが、大舞台で結果を出すには別の力も必要だった。ピークを合わせる調整力、ハイレベルな勝負にも引かない精神力。「調子を合わせられるかどうかが世界大会での強さ」。10秒22に終わった小池は自らを戒めた。
 過去2回の五輪で自己記録を出していた山県も、その勝負強さを出せなかったことを悔いた。「チャンスがあればもう1回走りたい。でも、1回で出し切るのも能力なので」(佐藤航)

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