西大会 頂点かけあす決勝 国学院久我山 × 東海大菅生<高校野球・東京>

2021年8月1日 07時16分
 夏の全国高校野球選手権の西東京大会準決勝2試合が三十一日あり、第1試合は国学院久我山が日大三との接戦を制し、第2試合は東海大菅生が世田谷学園に七回コールド勝ちした。両校は二日の決勝で甲子園出場をかけて対戦する。
 例年、東西大会の準決勝と決勝が行われる神宮球場が東京五輪の資材置き場となり使用できず、東京ドームが初めて高校野球の公式戦会場になった。
 国学院久我山は二回に本塁打で先制されたが、その裏に2本のタイムリーが飛び出し逆転。日大三は八回に1点差に詰め寄ったが、後続を断たれた。
 東海大菅生は強力打線が爆発、三回と六回に集中打でそれぞれ4点を奪った。先発の桜井海理投手は相手打線を1安打に封じた。(西川正志、加藤健太)

◆神宮と違う白い天井に苦戦

日大三−国学院久我山 東京ドームで初めて開催された高校野球の公式戦となった

 頭上に白い天井が広がる東京ドームは、神宮球場とは打球の見え方が違う。各チームとも社会人野球などでドームでの試合経験があるOBに特徴を聞くなどして対策を練ってきた。この日の試合前のシートノックでもフライ練習が、大幅に増えていた。
 東海大菅生と世田谷学園の試合では、内野フライを世田谷学園の選手が見失ってしまった。成瀬智監督は「注意するよう話をしてきたが…。選手は責められない」と残念がった。日大三の小倉全由監督は試合後、「(ベンチから見ている)自分はフライを見失ったが、選手はよく対応してくれた」と話した。
 一日の東大会準決勝で試合をする関東一の米沢貴光監督はドームで試合をしたことがある。「ボールが見える選手、見えない選手がいる。私は見えなかった」と話した。(西川正志)

◆歴史に残るドーム初安打 日大三・星憂芽(ほし・ゆうが)選手(3年)

3回表、本塁打を放った日大三の星選手

 第1試合、先攻の1番打者。東京ドームが会場となった歴史的な試合で真っさらな打席に立った。6球目。詰まりながらも中堅にはじき返し、二塁打とした。試合後の取材で「歴史に名を残せたか」と問われると「少しは」とはにかんだ。
 強打が自慢の日大三打線で不動のリードオフマンを務める。小倉全由(まさよし)監督は「足もあってバントもできる」と評す。走攻守、三拍子そろった能力を慣れないドームでもいかんなく発揮した。
 三回、公式戦で自身2本目の本塁打を右翼席にたたき込んだ。「打った瞬間行ったと思った」。甲高く響いた金属バット音、手に残る確かな感触。それらをかみしめながら、プロ野球選手になった気分で悠々とダイヤモンドを一周した。八回には単打を放ち、サイクル安打の手前までいった。チーム全体の6安打のうち3本を一人で占めた。国学院久我山のエース右腕は「星には打たれても仕方ない」と脱帽した。
 野球を始めたばかりの二〇一一年の夏、甲子園で優勝したのが日大三だった。十年前、テレビで見てから憧れ続けたチームで、胸の張れる経験をした。コロナ禍に翻弄(ほんろう)されながらも駆け抜けた野球部の時間を「今後の財産になる」と晴れやかな表情で振り返った。 (加藤健太)

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