<TOKYO2020→21>競泳から転身「パワフルアタッカー」 市川出身 水球女子・小出選手 予選リーグ きょう最終戦

2021年8月1日 07時19分

大学時代の試合でシュートを狙う小出選手(左)(家族提供)

 東京五輪水球女子代表で市川市出身の小出未来(みく)選手(29)=ブルボンウォーターポロクラブ柏崎=はパワフルアタッカーの異名を持つ。子どものころは競泳で五輪出場を目指したが、水球に転向して夢をかなえた。日本は予選リーグ三連敗で予選敗退が決まり、一日の最終戦に臨む。
 「東京五輪に出たくないか。絶対に行けるぞ」。中学三年の二〇〇七年夏、県内水球の先駆者で千葉水球クラブ・女子チーム監督の古宮一郎さん(69)の口説き文句だ。小出選手が三歳から続けた競泳で全国大会出場を逃した直後だった。
 古宮さんは小出選手を見た瞬間に「水球に向いている」と直感。当時、既に一六九センチの長身(現在は一七二センチ)を誇る体格に加え、キャッチボールでは十七メートルの遠投ができた。母の道代さん(57)は「見学から帰宅した未来が『楽しかった』と目を輝かせていたのを覚えている」と振り返る。
 古宮さんとの水球中心の生活が始まると、顔を上げたままの泳ぎや片手で球を扱うなど基本を一年間かけて練習。シュートを打つポジション「フローター」の素質を見込み、ひと夏で一万本のシュート練習を課したほか、利き腕以外でもシュートを放てるよう左手で箸を持った。電車で移動中も一駅区間、無呼吸を続けるなど何でも取り組んだ。
 古宮さんは「夢見た五輪の舞台で、球を持ったら積極的にシュートを狙ってほしい」とエールを送る。(中谷秀樹)

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