フランスのワクチン証明義務化 抗議デモに20万人、反対への勢い増す 

2021年8月1日 21時21分

7月31日、フランス・パリで、デモに参加した人たち=AP

 【パリ=谷悠己】フランス全土で7月31日、新型コロナウイルスワクチンの接種歴を証明する「衛生パス」の提示義務を拡大しているフランス政府への抗議デモが、3週続けて行われた。仏内務省によると計約20万5000人が参加。17日は11万人、24日は16万人で、毎週規模が拡大している。
 AFP通信によると、「自由を奪うパスに反対」などと主張するデモは184カ所で展開。マクロン政権に反対する「黄色いベスト運動」や極右政党などが呼び掛け人となった。一部は暴徒化し、1万4000人が集まったパリでは26人が検挙された。

◆映画館や博物館での義務化で集客落ち込み

 映画館や博物館などでのパス提示は7月21日から義務化され、集客数の落ち込みが指摘されている。12歳以上のワクチン接種が奨励され、公立校では新学期から感染者が出たクラスでも接種済みの生徒は授業に参加できる方針も示された。相次ぐワクチン重視策に対する市民の不満の高まりが、デモ拡大につながっているとみられる。
 8月9日からは飲食店や病院など生活に欠かせない施設でもパス提示が義務付けられるため、抗議活動はさらに大規模化する可能性もある。

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