五輪とコロナの関係は?

2021年8月2日 07時03分
 毎週土曜日掲載の「ぎろんの森」ですが、今回は月曜日となりました。先週、緊急事態宣言の地域拡大と、桜を見る会を巡る不起訴不当という重要ニュースが飛び込んできたため、掲載日の変更となりました。ご理解願います。
 さて、東京五輪の真っただ中です=写真。国籍に関係なく選手の活躍には胸躍りますが、今は新型コロナウイルス感染が「これまでに経験したことのない」速度と規模で拡大する危機的状況です。
 五輪が感染を拡大させるのではないか。そうした懸念は開会前から強く、中止を求める根拠にもなっていました。
 五輪と感染拡大の関連性を巡る議論は今も続きます。
 大会を開催する側は、関連性の否定に躍起です。
 菅義偉首相は「人出は減少傾向にある。さらに減少を加速させるために自宅で(五輪を)観戦して協力いただければと思う」と述べました。
 でも、本当にそうでしょうか。四度目の宣言発令後、人出は確かに減りましたが、以前の発令時に比べると、減り方は鈍くなっています。
 首相自身、コロナ禍で外出が制限され、街の様子を直接確かめることができないからでしょうか、人出は思ったほど減っていない、という私たちの実感とは相当違うように感じます。首相の発言は、とても楽観的で、どこか人ごとのように感じます。
 なぜ、緊急事態を宣言しても、それほど人出が減らず、感染者数が急増してしまうのでしょうか。それは「コロナ疲れ」に加えて、五輪とも無関係とは言えません。
 世界からトップアスリートと関係者が多く集う五輪は、巨大な祝祭空間です。いくら無観客で、外部との接触を遮断する「バブル方式」を採用した「パラレルワールド(別世界)」とはいえ、日本国内の「お祭りムード」はいや応なしに高まります。
 そもそも五輪開催は、感染防止と矛盾したメッセージです。開催側はそのことにあまりにも無頓着ではないか。読者から「首相も小池百合子東京都知事も五輪があるから強いメッセージを出せない」との意見も届きます。 (と)

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