広島原爆の日、IOC黙とう呼び掛けず「バッハ氏、裏切られた気分」

2021年8月2日 09時36分
IOCのバッハ会長

IOCのバッハ会長

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は1日、国際オリンピック委員会(IOC)が五輪開催期間中の「広島原爆の日」の8月6日に、選手や大会関係者に黙とうを呼び掛けるなどの対応をしない方針だと明らかにした。広島市や広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)が、黙とうの呼び掛けを要請していた。
 IOCによると、2016年リオデジャネイロ大会以降、歴史の痛ましい出来事や、さまざまな理由で亡くなった人たちに思いをはせるプログラムが閉会式に盛り込まれている。広島の人たちへの思いも8日の閉会式で共有したいとの意向という。
 組織委はこのプログラムについて「特定の出来事で亡くなられた方に対して祈りをささげるものではない」としている。
 広島市は7月29日、原爆投下時刻の午前8時15分に合わせた黙とうの呼び掛けをIOCのバッハ会長に文書で要請。バッハ会長が16日に同市を訪問したことを踏まえ、選手らが黙とうをささげ「心の中で平和記念式典に参加する」ように求めていた。
 県被団協の箕牧智之理事長代行(79)はIOCから回答は寄せられていないと説明。「バッハ氏は何のために広島を訪問したのか。裏切られた気分だ」と憤った。(共同)

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