コロナ禍の五輪ボランティア 交流減っても「誇りに思う」大会に

2021年8月2日 12時00分
東京ビッグサイトに開設されている報道の拠点、メインプレスセンターと国際放送センター=江東区有明で

東京ビッグサイトに開設されている報道の拠点、メインプレスセンターと国際放送センター=江東区有明で

<取材メモ>
 卓球会場で選手の話を通訳する西川千春さん(61)は冬季含めロンドン以降、4度目の大会ボランティア参加だ。コロナ禍の今回は「過去とは全く違う雰囲気。先が見えず不安だった」。約1万人が辞退したが、それでもパラリンピックを含め約7万人が参加することを「誇りに思う」と語った。
 私は長野五輪の大会ボランティアだった。当時大学生で、ジャンプなどが行われた白馬のサブプレスセンターの通訳を担当した。
 ボランティアの醍醐味だいごみは交流だと実感する。各国の記者にもらったピンバッジは宝物。入賞した米国の女子選手が最終日、ボランティアたちが泊まっていた民宿に足を運び、ねぎらってくれたのもうれしい思い出だ。約2週間、和室で枕を並べたボランティア同士の親交も続いた。
 そんな触れ合いが今回は制限され、五輪自体にもお厳しい視線が寄せられる。楽しめているのかな。メインプレスセンターで取材をしながら、ボランティアたちの表情が気になる。
 ボランティアが望むのは、報酬や見返りではなく「やってよかった」と思えることだと思う。組織委員会は1人1人に心を寄せて、活動環境を整えてほしい。
 7万人のボランティアたちには心からエールを送りたい。体に気をつけて。五輪を楽しんで。(小嶋麻友美)

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