<新型コロナ>酒類の提供停止に飲食店が悲鳴「五輪で大騒ぎしているのに…」 千葉県、3度目の緊急事態宣言

2021年8月3日 13時07分

酒類提供停止を受け、休業を告知する居酒屋=千葉市内で

 千葉県内で三度目となる新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が二日、発令され、全域で酒類の提供停止などの措置が始まった。一日の新規感染者が連日七百人以上確認されるなど、かつてない勢いで感染が拡大する中、飲食店からは「五輪で大騒ぎしているのに」「今回の発令で最後にしてほしい」などの声が聞かれた。(中谷秀樹、山田雄一郎、堀場達)
 JR千葉駅近くの居酒屋は二日から今月末までの臨時休業を決めた。六月二十一日に営業再開して一カ月余での再休業。従業員の四十代男性は「これまで何度も要請を守ってきた。空港の水際対策など対応の甘さを繰り返し、ざるで水をすくっているのと同じ。国民の努力が無駄にされている」と嘆いた。
 東京五輪のレスリング競技が開催中の幕張メッセ(同市美浜区)近くの居酒屋も休業に入り、男性料理長(34)は「店内のテレビで五輪を観戦しながら一人飲みする客も増えていた。感染者激増で仕方ないが残念」と声を落とした。
 「客の人数を抑えれば夜遅く営業してもよいとか、もっと店側の裁量を認めてほしい」と話すのは、JR木更津駅東口の居酒屋の店長(45)。「アルコールは提供できず、一日の売り上げが三万円以下になると休業も考えないといけない。毎日仕入れる食材も少なくなる」と不安を口にする。店頭には「お店つぶれそうです」との張り紙を出した。「緊急事態宣言はいろんな人に影響を与えており、今回の発令を最後にしてほしい」と願う。
 印西市で定食店を営む男性(60)は「隣の成田市や東葛地域などが、まん延防止等重点措置の対象になっていたので、いずれはとの覚悟はあった」と明かす。「要請通り、酒は提供しないけど、お客さんにせがまれたらつらい」とも。「五輪で大騒ぎしているのに、私たちはちょっとした楽しみをがまんしなきゃいけない。政府の施策は何かちぐはぐしている」と納得できない思いを口にした。
 感染者数が比較的少ない勝浦市で海鮮居酒屋を営む四十代男性は「飲食だけが感染を広げているわけではない」と納得いかない様子。「ボトルキープの常連客には酒を提供するし、一見さんにも注文されれば断れないかも」と打ち明けた。白子町で民宿を営む六十代女性は「七月の四連休は県内外の人が訪れ町内も混雑していた。国が東京五輪のために休みをずらして連休をつくった結果が今の状況なのでは」と話した。

関連キーワード

PR情報

千葉の新着

記事一覧