宇宙シイタケ種駒、桐生市に帰還 岩手・洋野町と交流 被災地復興につなぐ

2021年8月3日 07時54分

保存用チューブに封入され、宇宙から帰還したシイタケ種駒=桐生市で(森産業提供)

 東日本大震災の被災地復興事業として、桐生市の種菌メーカー「森産業」(森裕美社長)が開発して宇宙に打ち上げられたシイタケの種駒(たねごま)(菌を付着させたブナ木片)が帰還し、同社に戻った。菌の生存確認や培養が順調に進めば、被災地の岩手県洋野町へ送り、小学生に原木への接種を体験してもらう。
 震災から十年の節目に一般財団法人ワンアース(茨城県龍ケ崎市)が企画した「東北復興宇宙ミッション2021」の一環で、六月四日、被災自治体ゆかりの花や農産物の種などの記念品と一緒に米国のジョン・F・ケネディ宇宙センターからロケットで国際宇宙ステーションに打ち上げられた。
 種駒は、シイタケ栽培が盛んな洋野町の生産農家と森産業が交流していたことから同町の記念品に選ばれた。七月十日に記念品を載せた無人補給船がメキシコ湾に着水した。
 ミッションを実施した実行委は「宇宙を旅した農産物」として被災地の地域活性化につなげたい考えで、種駒を受け取った同社経営企画室の森雄一郎室長(27)は「菌が洋野町に戻り、シイタケとして収穫され復興の一助になれば」。種駒を開発した同社研究開発部の坂口直史さん(33)は「シイタケがきれいに出て、復興の希望になってほしい」と期待を込めた。(石井宏昌)

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