五輪組織委、ホテル18室を前払いして使うのは1室だけ 「税金なのに」経営者もあきれる無駄遣い

2021年8月3日 10時57分
組織委員会からホテルに届いたスタッフの予約リスト

組織委員会からホテルに届いたスタッフの予約リスト

<取材メモ>
 東京五輪のスタッフ宿泊用ホテルが、ほとんど使われない状況が続いている。部屋を予約した東京五輪・パラリンピック組織委員会からは、「宿泊しない」との事前連絡も不十分という。本紙などが報道した後、組織委は「宿泊施設を使用しない場合は、必要な措置を取れるようにする」と説明したが、状況は改善していないようだ。
 7月26日の本紙朝刊で報じた東京都中央区のホテルは今月1日までの10日間、1日当たり最大で17人分の部屋を組織委が押さえていた。結局、1人が1泊、もう1人が4泊しただけだった。
 組織委は同区の別のホテルも、先月19日~今月11日に18部屋を予約しているが、1室が連泊で使われているほかは未使用。「宿泊しない」という連絡は大会が半ばを過ぎても不十分なままで、経営者は「来ないなら『来ない』と伝えてほしい」とこぼす。
 料金は前払いで受け取っており、契約違反はない。「でも、いただいたお金には税金も入っている。無駄遣いではないか」「多くもらいすぎているようで、心苦しい」。コロナ禍で苦しむ宿泊業界が、また別の理由で苦悩する声が漏れ伝わってくる。(梅野光春)

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