五輪の新競技スケートボード、日本勢の強さはなぜ 4、5日の「パーク」への期待

2021年8月4日 06時00分
 東京五輪で採用された新競技スケートボードは、ストリートで男子の堀米雄斗(22)=XFLAG=、女子の西矢もみじ(13)=ムラサキスポーツ=が金メダルを獲得し、一躍注目を集めた。好結果の要因の1つに、日本代表の西川隆監督(55)は「持ち技の豊富さ」を挙げる。メダルが期待される4、5日のパークでも「特に女子は持っている技が多い。他の選手とどう差別化するかがポイント」と展望する。(小坂亮太)

◆自由さの裏の緻密な駆け引き

 街の階段や手すりなどを模したコースで行うストリート。45秒間で自由に演技するラン2本と一発技で競うベストトリック5本のうち、得点の高い4本の合計点で順位を決める。男子決勝で堀米は、ベストトリックの3本目に大会で見せたことのなかった新技をクリア。続く4本目にさらに高難度の技を決めた。高得点とされる9点台を4度も記録したのは8人のうち堀米だけ。女子の西矢も最後の3本を確実に決めて加点した。

スケートボード男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗=7月25日、いずれも東京都江東区の有明アーバンスポーツパークで

 ストリートもパークも「人がやらない、できない技」を出すことが高得点につながる。完成度の高い持ち技が多いほど、他選手の動向や点差を見ながら柔軟に技を選ぶことができる。五輪は実力者がそろっているだけに「何の技をどの順ですれば勝てるのか、戦略的な部分が大きい」と西川監督。自由な雰囲気とダイナミックな演技に目を引かれるが、その裏には緻密な駆け引きがある。

女子ストリート予選で演技する西矢椛=7月26日

 日本勢の躍進については、発祥の地であり本場の米国で練習をする選手が増えたことに加え、日本選手が得意とする小さいころからの反復練習や研究の積み重ねも大きいという。

◆パーク女子「3人とも表彰台に上がって」

 4日のパーク女子は2019年世界選手権覇者の岡本碧優みすぐ(15)=MKグループ=ら10歳代の出場3人がいずれもメダル候補。急傾斜がいくつも設けられたすり鉢状のコースで技を競う種目で、空中に飛び出す「エア・トリック」の高さも重要な得点要素になる。
 ストリートに続き、日本の強さを見せられるか。西川監督は「男子はどこまで食い込めるか。女子は3人とも表彰台に上ってもらえれば」と期待を込めた。

女子パーク決勝 演技する四十住さくら=4日

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