初出場の川井友香子が銀以上のメダル確定 姉・梨紗子と姉妹金メダリストなるか<レスリング女子62キロ級>

2021年8月3日 21時32分
 東京五輪のレスリング女子62キロ級は3日、準決勝が行われ、初出場の川井友香子(ジャパンビバレッジ)がユセイン(ブルガリア)を下し、決勝進出。銀メダル以上が確定した。
 姉・梨紗子はリオデジャネイロ五輪63キロ級の金メダリストで、今大会は57キロ級で出場、4日に1回戦を迎える。
 「明日から姉がスタートするのでいい流れをつくりたくて。苦しかったけど、勝つって気持ちを持って戦えた。前に負けたことがある相手なので、リベンジできてうれしい。(姉は)今日幕張に入って、見ててくれていたので、負けるわけにはいかないと気合いを入れた。フィジカルを強化してきて外国人選手にもパワー負けしなくなったので、明日は頑張りたい」と、姉より一足先の金メダル獲得を誓っていた。

女子62キロ級準決勝 ブルガリア選手を破って決勝進出を決め、スタンドの姉梨紗子に向かってガッツポーズする川井友香子=幕張メッセで

◆何色にも染まれる「特徴がない」のが最大の特長

 姉妹での金メダルへ。まずは妹が近づいた。女子62キロ級で川井友は危なげなく勝ち上がり、決勝進出を決めた。1日遅れで初戦を迎える姉の梨紗子へ「私がきょう全部勝って、良い流れをつなげたかった」。観客席で見守った姉に、最高のエールを送った。
 準決勝。後半勝負の作戦がうまくはまった。前半は組み手で相手をコントロールし、徐々に体力を削る。2―2で迎えた後半、相手の動きが徐々に止まりだすと、消極的姿勢への注意が出て、1点リード。あとは組み手で相手を支配したまま、試合終了を迎えればよかった。3年前の世界選手権決勝で敗れた相手に雪辱を果たした。

女子62キロ級準決勝 決勝進出を決めた妹友香子に向かってサムアップポーズをする川井梨紗子

 川井友の選手としての特徴は。「うーん、なんだろ」と苦笑し、答えに窮する姉。当の本人も最近「特徴のないレスリングだなって思う」と評している。
 特徴が無いのが、最大の特長なのではないか。相手からすれば対策を絞れない。男子グレコローマンスタイル60キロ級で、優勝候補の文田健一郎(ミキハウス)は必殺の「反り投げ」を徹底的に警戒され、銀メダルに終わった。
 川井友にとって約1年半ぶりの実戦となった初戦は、カウンター技に切れがあった。2回戦は片足、両足タックルからの寝技を次々と決めた。特徴のないレスリングスタイルは変幻自在。相手や展開に応じ、何色にでも染まる。
 「かっこよさとか、きれいさとか、内容にはこだわらない。決勝はとにかく最後に勝っている試合を」。今大会で女子の先陣を切ることにもなる金メダルに向け、言葉に力を込めた。(多園尚樹)

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