SDGs、かるたで訴え 四肢障害ある原田さん作成 足でパソコン操りイラスト描く

2021年8月4日 07時32分

「SDGsいろはカルタ」の見本を紹介する原田華代さん。見本なので実物よりも大きく作られている=板橋区で

 脳性まひのため、四肢障害がある原田華代さん(61)=板橋区=が、国連のSDGs(持続可能な開発目標)をテーマにした「SDGsいろはカルタ」を作った。手で筆を握れないため、足でパソコンを操りイラストを描いた。原田さんは「一人一人にできることがあると伝えたい」と語る。(中村真暁)
 原田さんは、区内で介護事業所などを運営している。右手足は使えず、動かせる左手足で電動車いすやパソコンを操作する。流ちょうな会話は難しく、ヘルパーの介助を受け、文字盤の指さしで取材に答えた。
 かるたは、SDGsに向けて区内約百三十団体が連携するNPO法人「SDGsいたばしネットワーク」が販売を取り扱っている。代表の加藤勉さん(72)が「表現力にたけている」と、原田さんに声をかけたのが制作のきっかけだった。
 絵札には、原田さんによる「ありがとう 言われてすごく
 いい気持ち」、「マイ食器 持って行こうよ 明日もね」といった文と絵が描かれている。
 これまでにもイラスト制作の経験があった原田さん。足で機器を動かし、モニター上で絵を描く。絵札一枚を仕上げるのに十六時間ほど要し、半年ほどかけて四十五枚を完成させた。
 「遊園地 楽しむ年頃 なぜ戦地」の絵札は、シンガー・ソングライターのさだまさしさんによる楽曲を元に作られた映画「風に立つライオン」から着想を得た。
 映画はケニアで医療活動に従事した日本人医師の物語で、原田さんは「世界には、戦争によって家族を殺された子どももいる。なんて不公平だろう」との思いを込めた。
 原田さんは「SDGsは難しく考えなくてもいい。例えば、隣人のおばあさんに毎日あいさつしていれば、異変があったときに気付けますよね。身の回りに注意を促すだけで、みんなも、自分も助かることがあると伝えられれば」と、日々の積み重ねの大切さを強調する。
 いたばしネットワークは、かるたを区内全小中学校の全学年や、放課後対策事業「あいキッズ」に約四百三十セットを寄贈するという。価格は一セット五百円(税込み、送料別)。
 問い合わせは、SDGsいたばしネットワーク=電090(6542)8323=、メール=info@otogohan.com=へ。

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