熱海土石流1カ月 遺族ら悲しみ深く 「被害者の会」設立方針

2021年8月4日 08時15分

土石流災害から1カ月。復旧作業の手を止めて黙とうする人たち=熱海市伊豆山で

 熱海市伊豆山(いずさん)の土石流災害発生から一カ月となった三日、現場では発災時刻に関係者が黙とうし、家族や知人を亡くした人たちが悲しみを新たにした。多くの被災者の避難が続く一方で、生活再建に向けた動きも徐々に始まっている。また被災者の一部は「被害者の会」を設立する方針で、原因究明を求める。起点付近に盛り土をした業者や行政への損害賠償請求も検討している。
 黙とうした斉藤栄市長は「胸が押しつぶされる思い。被災者の生活再建が大きな課題となっているが、地元の声を聞き、市と県と連携して復旧を進める」と述べた。川勝平太知事は捜索に当たった自衛隊や警察、消防などに謝意を示し「一日も早く穏やかな日常を取り戻せるよう、全力を尽くす」と語った。
 捜索は、多いときには一日最大約千七百人態勢で行われた。県外応援や自衛隊は撤収し、三日午前は五百人だった。この日は県の「逢初(あいぞめ)川下流域復旧・復興チーム」が復旧に向けた調査に入った。土砂やがれきの撤去を進め、被災者が自宅に出入りできるようアクセス道路を設ける。
 生活再建の動きも徐々に始まっている。千件以上あった断水は大部分は復旧。立ち入り禁止区域も、被害が大きく二次災害の可能性がある一部を残して緩和され、帰宅者も出始めた。通行止めだった国道135号は七月末に開通。被災者の公営住宅などへの入居申し込みも始まった。(山中正義、大杉はるか)

関連キーワード

PR情報

首都圏ニュースの新着

記事一覧