真夏の東京に桜咲く…四十住さくらが金メダル 開心那は「銀」 岡本碧優4位<スケートボード女子パーク>

2021年8月4日 13時45分

女子パークで優勝した四十住さくら(中)、2位の開心那(左)、3位の英国のスカイ・ブラウン=有明アーバンスポーツパークで

 新競技スケートボードの女子パークで、日本の10代トリオが躍動した。四十住よそずみさくら(19)=ベンヌ=が金メダル、夏季五輪で日本選手史上最年少の開心那ひらきここな(12)=WHYDAH GROUP=が銀メダルに輝いた。岡本碧優みすぐ(15)=MKグループ=も4位に入った。

◆四十住、温存した大技で高得点

 スケートボードの女子パーク。堅実な滑りで予選4位につけた四十住は「予定していた感じで全部いけたので、良かった」。余裕を持って臨んだ決勝の舞台で、温存していた横1回転半の大技「540」を解き放った。1回目に60.09の高得点。他の選手の追随を許さず、金メダルを手にした。
 5月の「デュー・ツアー」を制し、東京五輪の予選大会で初優勝を飾った。この試合で初めて「540」を披露。同じ技を得意とするライバル岡本と肩を並べ、弾みをつけて自国開催の五輪に臨んだ。
 「(大会で)何をすべきなのか考えながら滑れているのが大きい」と日本の西川隆監督は評価する。女子パークで3強と言われる四十住、岡本、ブラウン(英国)の争いを制するには、「540」は不可欠の要素。五輪に向けて練習を重ね、「完成度が非常に高かった」(西川監督)というエアを完成させた。
 予選後に「自分のやるべきことはやったから大丈夫。絶好調です」と決勝へ決意を込めていた。その言葉通り、晴れ舞台で力を発揮した。決勝の1回目に「540」を連続で決め、最後はガッツポーズ。真夏の東京で「さくら」が咲き誇った。 (佐藤航)

◆開、重圧とは無縁「すごく楽しかった」

 女子パーク決勝。開は五輪の緊張感とは無縁だった。
 「すごく楽しかった。(予選)1回目は練習の時に緊張していたけど、滑ったら全然緊張しなかった」。予選は52.46の高得点で3位。決勝ではさらに難易度の高い技を成功させ、2回目に59.04をマーク。あどけない笑顔で喜びを爆発させた。
 夏季五輪で日本最年少の12歳は、1年延期の期間を有効に使って急成長を遂げた。車輪と板をつなぐ金具でコースのへりを滑る「グラインド」を得意とし、ずぬけたバランス感覚で流れるような滑りを見せる。岡本、四十住、ブラウンの3強に迫る存在として、一躍注目を集めるようになった。
 五輪だからといって全く重圧を感じない、12歳ならではの怖い物のなさも強さの一つだろう。最年少出場について問われても、「感じないですね、何も」。大会に臨む時は、「最初の1本目は緊張するけど、それが終わったら全然緊張しない」と言い切るだけのしなやかさがある。
 13歳で女子ストリートを制した西矢もみじ(ムラサキスポーツ)の日本史上最年少記録を塗り替える金メダルには届かなかったが、それも「自分のかっこいい滑りをしたい」と気にしていない。自分が楽しいから滑る。開にとって結果は、後からついてくるものだった。(佐藤航)

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