一枚上手だった山田のひと振り 守備には反省点、細かなところ徹底を<野球・山崎武司評論>

2021年8月4日 23時54分
 大味な野球をしない同じアジアの国との準決勝。日本が5-2で勝った4日の韓国戦はロースコアの展開の中、八回2死満塁から山田がよくひと振りで決めた。満塁となるとどうしても投手は第1ストライクを取りたがる。山田も直球の速い投手に振り負けないようにと力が入る場面だったが、心理的に一枚上手だった。初球で仕留められなければ、逆に打者が難しい状況に立たされていたかもしれなかった。

日本―韓国 8回裏2死満塁、走者一掃の二塁打を放つ山田=横浜スタジアムで

 山田の前を打った甲斐も、よく四球でつないだ。甲斐は三回にも送りバントを失敗した後、バスターで難しいボールを右前打。その後に坂本がきっちり犠飛を打ち、いい仕事をして先制点を挙げた。それぞれが自分がやるべきことを実行できていた。
 一つ気になったのは、同点の八回の守備で、2死走者なしから三塁線を破る二塁打を打たれたこと。あの場面は長打を警戒し、ラインにへばりつくぐらいの守備位置を取らなければいけなかった。狭い横浜スタジアムでは一、三塁線は数少ない長打コースだし、三遊間を破られるだけなら単打で済む。もし失点につながっていたら大きな悔いが残ったはずだ。(同じ会場で行われる7日の)決勝ではベンチも含めて細かなところを徹底し、わずかな気の緩みも見せてはいけない。(元プロ野球選手)

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