絵はがきで紹介、荒川区の近代 明治〜昭和の120点「当時の息遣い感じて」 ふるさと文化館

2021年8月5日 07時03分

大正時代の荒川遊園の絵はがき

 荒川区の施設「荒川ふるさと文化館」(南千住6)で、資料展「絵葉書にみる近代あらかわ」が開かれている。明治40年代から大正、昭和初期にかけ発行された区内を写した絵はがき約120点を紹介。近代の荒川区の風景や出来事が分かる企画だ。9月12日まで。(井上幸一)
 展示されている絵はがきは、大正時代の民営遊園地「荒川遊園」(「あらかわ遊園」の前身)や、江戸期から景勝地だった諏方(すわ)神社を一九三二(昭和七)年に記録したものなど。一〇(明治四十三)年の大水害の際に発行された水害絵はがきも並ぶ。ほとんどは白黒だが、一部は色が付けられている。

諏方神社の絵はがき

 また、二六(大正十五)年に発行された「日暮里区画整理工事竣工紀念」は、著名な写真家木村伊兵衛(一九〇一〜七四年)が若い頃に日暮里に開業した写真館による絵はがき。現在の台東区で生まれ、小型カメラのライカで下町や銀座の日常風景を切り取った木村の初期の活動に触れられる。
 松本春佳(はるか)館長は「区の歴史や、当時暮らしていた人々の息遣いを感じていただき、地域の今を見直すきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。二十五日から一部作品の入れ替えを行う。
 午前九時半〜午後五時。入館料百円。障害者、区内の中学生以下、六十五歳以上らは無料。月曜(祝日の場合翌日)、第二木曜休館。JRなどの南千住駅から徒歩約十分。問い合わせは荒川ふるさと文化館=電03(3807)9234=へ。 

南千住の大洪水の絵はがき=いずれも荒川区提供


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