サッカー男子日本代表・久保建英選手の活躍見守る 幼少期を過ごした川崎市麻生区の関係者ら

2021年8月5日 07時09分

日本−スペイン 前半、スペインのペドリ選手(右端)と競り合う久保選手=埼玉スタジアムで

 東京五輪のサッカー男子で日本は三日夜の準決勝に惜しくも敗れ、六日の三位決定戦で五十三年ぶりの銅メダル獲得をかけてメキシコと戦う。今大会の五試合で三得点を決めて活躍する久保建英選手(20)の出身地・川崎市の関係者も、気迫のプレーを続ける久保選手を見守っている。(安藤恭子、中山洋子)
 久保選手は、川崎市で過ごした幼少期より天才サッカー少年として知られた。十歳の時に、スペインのFCバルセロナの下部組織に入団。JリーグのFC東京とのプロ契約を経て、十八歳でスペインの名門レアル・マドリードに移籍。この日も先発し、前後半の九十分を戦った。
 久保選手が三年間通った麻生区の「風の谷幼稚園」で担任をしていた萩原ちあきさん(50)は、試合後インタビューで相手の強さをたたえた久保選手の姿に「涙をのんで、精いっぱいやり切ったのは立派。感動した」と話した。
 幼稚園でもクラスの中心にいて負けず嫌いだった、という。恒例のジャガイモ掘りでは一一・四キロのイモをリュックに背負い、四十分かけて畑から園まで歩いた。「建英くんは当時から自分のことを自分でできる子。妊娠しているお母さんに代わって『おはしやお茶わんも準備するの』と言っていた」と家族を思いやる姿を思い出す。
 天野優子園長(74)は卒園後の二〇一〇年、父親から届いた感謝の手紙を大切にしている。「子ども時代と同じ笑顔で仲間と喜び合う姿がうれしい。海外では想像できないような大変さがあるだろう。いつかホッとして戻ってこられるような幼稚園でありたい」とほほ笑んだ。
 市立西生田中学校(麻生区)二、三年生のときの担任で現在は橘高校で勤務する松村展弘教諭(41)は、スペイン戦をテレビで見守り「きつくマークされてましたね」と残念がった。中学生活もサッカー中心で遠征も多かったが、「特別な子じゃなく、仲間思いでみんなの人気者だった」という。世界中から注目を集めている今大会の活躍ぶりに「将来を見据えているしんの強い子。(活躍は)努力の結果で必然でしょう。これが最後でもない」とこれからの飛躍を確信している。

久保選手の五輪での活躍を喜ぶ天野優子園長(右)と元担任の萩原ちあきさん=麻生区の風の谷幼稚園で


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