成田空港機能拡張 富里市街化区域、42年ぶりに用途変更 生活利便施設の集積狙う

2021年8月5日 07時10分
 成田空港の機能拡張をにらみ、空港西側に位置する富里市は、約四十年ぶりに、市街化区域内の用途地域を変更した。機能拡張に伴い、業務地の供給や就業者の宅地整備に応じられるようにする一方、大型小売店などの生活利便施設を集積させ、歩いて暮らせる街づくりに生かしていきたいという。(堀場達)
 同市が市街化区域と市街化調整区域の線引きをしたのは、空港が開港した翌年の一九七九年以来、市の面積の8・9%に相当する四百七十九ヘクタールの市街化区域で、用途地域の大きな変更はなかったが、少子高齢化の進展や、滑走路新設・延伸など空港の機能拡張計画が具体化したことを受け、見直し作業に着手し、七月三十日に変更を決定した。
 変更されたのは、東関東自動車道富里インターチェンジ付近から、東南方面に向かう幹線道路の国道296号、県道八日市場佐倉線沿いを中心とした計六十二ヘクタール分の用途地域。
 低層住宅や小規模な店などが対象の「第一種低層住居専用地域」を減らし、建ぺい率や容積率が高まって、大型店舗や事務所、ホテルなども建てられる「第一種住居地域」「第二種住居地域」を増やした。
 変更前、市街化区域の過半の二百四十九ヘクタールだった第一種低層住居専用地域は、百九十一ヘクタールに狭まり、第一種住居地域は八十六ヘクタールから百三十三ヘクタール、第二種住居地域は二十三ヘクタールから三十四ヘクタールにそれぞれ広がった。

◆夢描いた地域の姿 イラストマップ刷新

「みらいのカタチ2(ローマ数字の2)」を示す山崎和敏会長(右)ら=芝山町で

 成田空港周辺の9市町の住民、商工会関係者らでつくる「成田空港と地域の繁栄を目指す有志の会」は、空港の機能拡張に伴い、自分たちが求める地域の姿を描いたイラストマップ「みらいのカタチ2(ローマ数字の2)」を発行した。会が取り組んでいる空港圏の国家戦略特区指定実現などの活動内容を周知する目的だ。
 みらいのカタチは、空港圏に将来設けてほしい施設を中心に「夢」を描いた地図。3年前に第1部を発行したが、土地利用などの規制を緩和する特区の実現が活動として具体化してきたため、改訂版を作成することにした。
 従来要望している「首都圏防災センター」といった施設に加え、空港東側に圏央道が延伸された後、物販やイベントができ、一般道からも出入りできる「空港オアシス」を芝山、多古町境に描くなどした。裏面には特区の早期実現や「九十九里浜を国際リゾートに」をはじめとする七つの要望を文章でまとめた。
 山崎和敏会長は「空港の機能拡張、特区指定などがイメージしやすいように作った」と話した。3万部発行し、今月下旬から9市町の道の駅などで配布する。(堀場達)

関連キーワード


おすすめ情報

千葉の新着

記事一覧