<TOKYO2020→21>成田市出身・並木月海選手 ボクシングにささげた青春 女子フライ級で銅メダル 

2021年8月5日 07時10分

女子フライ級準決勝 ブルガリア選手(右)に判定で敗れた並木月海選手=両国国技館で

 東京五輪のボクシング女子フライ級代表で成田市出身の並木月海(つきみ)選手(22)=自衛隊=は四日の準決勝で敗れ、銅メダルが確定した。これまで注目が低かった女子ボクシングにささげた青春が実った。
 並木選手は姉と二人の兄の影響で四歳で極真空手に入門。小学三年でキックボクシングも習い始めた。幼稚園時代に空手で対戦経験がある松戸市出身の人気総合格闘家、那須川天心選手(22)と幼なじみで、今も刺激を受ける。
 中学時代、「普通の女の子に戻りたい」と格闘技から離れたこともあったが、一年足らずでボクシングに戻り、東京五輪を夢見るように。美術の授業で制作した五輪出場の思いを表現した版画パネル作品は今も自宅に飾ってある。

幼稚園時代の並木選手(左)は「すばしっこく反応が早かった」という(関係者提供)

 支えたのは母の多恵子さん(53)。並木選手は尊敬するボクシング元世界王者の内山高志さん(41)の母校・花咲徳栄高(埼玉県)に進み、片道二時間半かけて自宅から通学した。多恵子さんは毎朝午前三時半に起床して弁当を作って送り出した。高校通算二十七戦無敗のほとんどを観戦した。
 愛情ゆえに厳しくも接した。自衛隊に入った二〇一七年冬の全日本選手権で敗れた試合後、当時の競技に対する姿勢や様子に「月海らしくない」と感じた多恵子さん。「やめたいなら、やめていいよ。続けたいなら真面目にやりなさい」とコーチの目前で直言したことも。檄(げき)のかいもあり、翌一八年の女子世界選手権で銅メダルを獲得。東京五輪出場の夢をつないだ。
 大会前、「金メダルを取るから」と家族に話した並木選手。色こそ違うが輝きは変わらない。多恵子さんは「自分の好きなことを一生懸命やった。おめでとう、ありがとうと言いたい」と褒めた。(中谷秀樹)

並木選手が中学時代に制作したボクシングで五輪出場の決意を込めた美術作品(家族提供)


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