<つなぐ 戦後76年>広島の惨状、記憶を 被爆体験者の絵画展 所沢から県内巡回 「核兵器禁止、考える機会に」

2021年8月5日 07時11分

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 原爆投下後の広島を被爆体験者が描いた「原爆絵画展」(東京新聞さいたま支局など後援)が四日、所沢市役所一階の市民ギャラリーで始まった。入場無料、六日まで。
 核兵器の惨状を伝えるための取り組み。広島原爆の日の六日に合わせ、県内数カ所で巡回開催している。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止され、二年ぶりの開催となる。
 広島原爆資料館が収蔵する作品約四千点の中から貸し出された六十点が展示されている。水を求めて防火水槽に群がり息絶えた人たち(被爆当時十五歳の女性作)=写真(2)、ガラスの破片で血だるまになり泣きながら校庭へ飛び出した女生徒たち(同四十歳の作)=同(3)、半死の女性の乳房にまつわりつく、焼けただれた赤ん坊(同三十九歳の男性作)=同(1)=など、どれも胸に強く迫ってくる。

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 同展実行委員会の田中重仁弁護士は「唯一の戦争被爆国でありながら、一月発効の核兵器禁止条約に署名も批准もしない日本政府の対応について、改めて考える機会にしてほしい。絵画は毎年異なるので、これまで足を運んだ人にも見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
 所沢市の後は、九月初旬にかけて富士見市、さいたま市桜区、毛呂山町などで開催予定。問い合わせは、所沢りぼん法律事務所=電04(2938)1012=へ。(加藤木信夫)

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