関係強化狙い? 菅首相、アメリカ政府高官に92万円相当のウイスキー贈呈 官房長官時代の2019年に

2021年8月5日 19時34分
菅義偉首相

菅義偉首相

  • 菅義偉首相
  • ポッティンジャー氏(AP=共同)
 【ワシントン=吉田通夫】菅義偉首相が官房長官だった2019年の訪米中、ポッティンジャー・米国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長(当時)に、8374ドル(約92万円)相当の高級ウイスキーを贈っていたことが4日わかった。日本政府は当時のポンペオ国務長官にも5800ドル相当のウイスキーを贈ったが、所在不明になり国務省が調査している。
 国務省が4日に公表した報告書で明らかにした。ポッティンジャー氏がウイスキーを受け取ったのは19年5月10日。トランプ前政権でアジア政策を担うキーパーソンとして関係強化を狙ったとみられる。ウイスキーの銘柄は不明で、寄贈や買い取りなどの対応は「未決」と記されている。
 米国では、政府職員や連邦議会議員が受け取った贈答品などは390ドル相当を超える場合は国家の財産となる。このため、国立公文書館など政府機関に寄贈したり、私物として買い取るなど、どのように対応したのかを含めて国務省に届けなければならない。今年の報告書には19年に受けた品目を中心に200を超える項目がリストに並んだ。
 報告書によると、ポンペオ氏は19年6月24日に日本政府からウイスキーを受け取ったが、行方が分からず、どのように対応したのかも「不明」とされた。国務省は「調査を続けている」としている。
 ポンペオ氏は当時はサウジアラビアを訪問中だったという。代理人弁護士は本紙の取材に「ポンペオ氏はウイスキーボトルがどうなったかは知らない」と答えた。日本の熟成ウイスキーは近年、価格が上がっている。

関連キーワード

PR情報

政治の新着

記事一覧