【詳報】田村厚労相「中等症は原則入院」 政府方針への懸念受け説明を軌道修正 参院厚労委

2021年8月5日 20時53分
参院厚労委で答弁する田村厚労相

参院厚労委で答弁する田村厚労相

 田村憲久厚生労働相は5日、参院厚労委員会の閉会中審査で、新型コロナウイルス患者の入院を制限し、重症者以外は原則自宅療養とする方針に関し「中等症は原則入院だ」と述べた。
 田村氏は「中等症の中で、比較的、重症化リスク低い人は自宅で対応いただく」と指摘。その上で「肺炎の所見があり、息苦しい人は入院するのが当たり前だ」と強調した。「重症以外は自宅」との政府方針を受け、中等症で入院できなくなるとの懸念や批判が高まっているため、説明を軌道修正した。立憲民主党の石橋通宏氏への答弁。
 石橋氏は「中等症が原則入院なら(都道府県などへの)事務連絡を撤回して国の基準を出し直さないと、大混乱に陥る。国がきちんと基準、判断を示すべきではないか」と政府の姿勢を批判した。
 ◆参院厚労委での新型コロナウイルス患者の入院制限の政府方針に関する詳報は次の通り。
 自見英子氏(自民)基礎疾患があっても重症化リスクが低い場合には在宅による治療が可能という方針だと受け止めている。
 田村憲久厚生労働相 本当に命の危ない方々に病床を確保しないといけないという思いの中での考え方だ。感染状況が伸びていて病床が厳しい地域に、自治体の判断でこういうやり方もあると。東京都と話をする中でこういう形で示した。
 石橋通宏氏(立民)入院対象を重症者等に限定する深刻な方針転換だ。
 田村氏 基本的対処方針等で、感染が増えている場合は状況に応じて宿泊療養も含めた対応ということだった。決して入院を否定しているわけではない。
 石橋氏 新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長も苦言を呈していた。
 田村氏 東京都とは問題意識を共有して進めてきた。尾身先生に連絡が十分にいかなかったのは、行政の横のつながりが悪かったということで反省させていただく。
 石橋氏 中等症でも原則自宅療養にしてしまうと、多くの救うべき命が救えなくなる。中等症でも今後は原則自宅療養なのか。
 田村氏 中等症は原則入院だ。中等症の中で、比較的、重症化リスクが低い人は自宅で対応いただく。例えば中等症で、肺炎の所見があり、息苦しい人は入院するのが当たり前だ。
 石橋氏 中等症が原則入院なら(都道府県などへの)事務連絡を撤回して国の基準を出し直さないと、大混乱に陥る。国がきちんと基準、判断を示すべきではないか。
 田村氏 スピード重視は危機管理の要諦だ。東京都も対応の準備をしているので、この方向で救える命を救っていかなければならない。それでも、感染がさらに伸びていけば、対応できなくなる。リスクの高い行動を控えていただきたい。今回の対応をしたからといって万全ではない。
 川田龍平氏(立民)治療薬である抗体カクテル療法について、入院患者以外にも使用できるようにする方針も示された。自宅療養者を含めた薬剤投与をどう進めるか。
 正林督章厚労省健康局長 投与対象は重症化リスクがある軽症から酸素投与を必要としない中等症の患者。デルタ株により感染の急拡大が見られる中で患者の治療の選択肢が増えることが期待される。
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