2週間後の東京、新規コロナ感染1万人超えの予測 小池知事「都民の1000人に1人、毎日感染」と訴え

2021年8月5日 22時04分
小池百合子知事

小池百合子知事

 東京都の新型コロナウイルスのモニタリング会議が5日あり、現状のペースで感染拡大が続いた場合、直近1週間平均の新規感染者数は、18日には1日当たり約1万909人に達するとの試算が報告された。大曲貴夫・国際感染症センター長は「おおよそ、都民の1000人に1人が毎日感染する計算になる。この危機感を現実のものとして共有する必要がある」と訴えた。
 東京五輪の閉幕直後の11日の予測値でも1日当たり約6129人。大曲氏は「医療を適切に提供することが不可能な危機に直面する」と強調した。
 感染力の強い変異株「デルタ株」への置き換わりが進む中、都内の新規感染者数は、モニタリング会議の予測値を超えるペースで急増している。前回の7月29日の会議では8月4日に約2962人に達すると試算されていたが、実際には約3443人だった。大曲氏は「入院医療、宿泊療養、自宅療養の全ての体制を緊急時の体制に移行する必要がある」とも指摘。新型コロナのワクチン接種後でも感染が確認されているとし、「ワクチンを2回接種した後も感染リスクはゼロにはなりません」と述べ、マスクの着用などの感染防止策の徹底を求めた。
 また65歳以上の7日間平均の新規感染者が、4日時点で1日あたり96人となり、前週の54四人から急増したことも報告された。大曲氏は「(5月がピークだった)第4波の後は抑えられていた高齢者層の感染が、再び増加している。厳重な注意が必要」とも指摘した。
 このほか、都内の人出について、都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター長は抑制できていない現状を提示。直近7日間平均の夜間滞留人口が前週比3・6%減と微減にとどまり、週の後半には増加に転じたと説明し、「前回の緊急事態宣言時並みにまで人流を減らせていない。デルタ株(インド株)の強い感染力を考えると、ステイホーム率を徹底して高めなければ」と訴えた。
 会議後、小池百合子知事は報道陣に対し「大曲先生から(都民の)1000人に1人(が毎日感染する)と数字が示された。いつ1000人の1人になるか分からないわけですから、1人1人が自分ごととして、捉えていただきたい」として、あらためて不要不急の外出や都県境を越える移動の自粛と、旅行、帰省の中止、延期を呼び掛けた。

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