楢崎智亜、1点差でメダル逃す 得意スピードで欲出しミス「五輪は空気違った」<スポーツクライミング男子複合>

2021年8月5日 23時19分
男子複合決勝 リードの楢崎智亜=青海アーバンスポーツパークで

男子複合決勝 リードの楢崎智亜=青海アーバンスポーツパークで

 スポーツクライミング男子複合の決勝で、楢崎智亜ともあ(25)=TEAM au=は4位。スピード、ボルダリング、リードで各種目の順位を掛け算したポイントの少ない選手が上位となる。楢崎智はそれぞれ2、3、6位の36点だった。

◆「めちゃくちゃ悔しい」パリで雪辱期す

 振り返れば、勝負の分かれ目となったスピードの決勝。持ち記録を考えると無理する必要のない場面で、楢崎智は欲が出た。「この場で自己記録を更新して勝ちたい」。特別な舞台の高揚感がそうさせたのか。力が入ってスタート直後の3歩目の左足が滑りタイムロス。勝っておきたかった種目で2位に終わった。
 3種目の順位を掛け算して、数字が低い選手が上位にいくスポーツクライミング。楢崎智はこの2位が響き、表彰台を逃した。もし仮にスピードで1位を取っていれば、優勝したスペイン選手を上回り、金メダルをつかんでいたのは自分だった。
 軽やかな身のこなしと瞬発力を武器に、2019年世界選手権で五輪種目の複合を制覇。優勝候補として臨む五輪に、少なからず重圧も感じていたという。「会場の空気感も全然違っていた」。10代のころから海外を転戦して、国際大会には慣れっこ。だが初めての五輪は、注目度も規模も段違いだった。
 3年後のパリ五輪は複合(ボルダリングとリード)、スピードの2種目が行われる。重視するのは複合種目。ボルダリングは穴を埋め、苦手なリードも基本から見直すつもりだ。「めちゃくちゃ悔しいけど、反省点を生かさないと次にいい成績を残せない」。敗戦が糧になる日は必ずやってくる。(佐藤航)

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