<つなぐ 戦後76年>「原爆の図」で被爆を語り継ぐ 成田で複製画展示

2021年8月6日 07時38分

核兵器のむごたらしさを伝える作品の数々=成田市で

 原子爆弾のむごたらしさを世に訴え続けた画家丸木位里さん(1901〜95年)と俊さん(12〜2000年)夫妻の「原爆の図」展が、成田市花崎町のスカイタウンギャラリーで開かれている。戦争を繰り返してはならぬという普遍的な願いが、76年の時を超えて伝わってくる。
 丸木夫妻は、位里さんの両親らが爆心地から2.5キロほどの場所に住んでいたため、投下直後に広島入りして、救援活動に当たった。この時の体験や被爆者の証言をモチーフに描いたのが、原爆の図。
 第一部の「幽霊」(1950年)を皮切りに、第十五部の「長崎」(82年)までを共作した。今回は「幽霊」、第四部「虹」(51年)、第六部「原子野」(52年)、第七部「竹やぶ」(54年)、第八部「救出」(同)、第十一部「母子像」(59年)の複製画を展示している。
 各作品には現実の風景が描かれているわけではないが、戦争と核兵器が人々にもたらす「真実」を浮かび上がらせる。例えば「虹」には、米兵捕虜が被爆者の怒りを受けて殺される場面とともに「原爆は敵も味方もなく殺してしまう」との説明文が書かれている。
 原爆写真展と同時開催で15日まで。午前9時〜午後5時。14日は午前11時から丸木美術館(埼玉県東松山市)学芸員の岡村幸宣さんのギャラリートーク(15人、要電話申し込み)、午後2時からスカイタウンホールでトークショー(当日先着120人)。いずれも入場無料。問い合わせは市文化国際課=電0476(20)1534=へ。(堀場達)

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