核廃絶への覚悟は…菅首相が「唯一の戦争被爆国」部分を読み飛ばし 広島記念式典あいさつで

2021年8月6日 21時06分
 菅義偉首相は6日、広島の平和記念式典のあいさつで、用意していた原稿の一部を読み飛ばした。その後、広島市内で開いた記者会見の冒頭、「この場を借りておわびを申し上げる」と陳謝した。
 読み飛ばしたのは、核廃絶に向けた日本の基本的な立場や姿勢を示す約120字で、「わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国」「『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要」などの表現が含まれていた。その結果、首相が実際に行ったあいさつは「日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない、核軍縮の進め方を巡っては各国の立場に隔たりがあります」と、意味の通らない内容になった。

◆立民・枝野代表の談話も文言欠落

 一方、立憲民主党が6日に公表した枝野幸男代表の談話も、一部の文言が欠落していた。報道各社向けに配布された資料にあった「本年1月、核兵器禁止条約が発効しました」という部分が、党ホームページ上では入っていなかった。党の広報担当者は「談話をホームページに入力する際に間違った」と説明し、本紙の指摘を受けて掲載内容を差し替えた。

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