日体大柏高の恩師がエール 八街市出身・植草歩選手 きょう空手女子組手に出場

2021年8月7日 07時26分

高校3年で千葉国体で個人優勝した時の植草歩選手=2010年10月、浦安市で(花田好浩さん提供)

 七日に行われる東京五輪の空手女子組手61キロ超級に八街市出身の植草歩選手(29)=JAL=が出場する。母校の日体大柏高校(柏市)で空手部顧問を務める花田好浩教諭(47)は「植草らしい組手を見せてほしい」と教え子にエールを送った。(中谷秀樹)
 花田さんは、高校時代の植草選手を「天真らんまんで、喜びや悲しみを真っすぐに示す生徒」と振り返る。写真共有サイト・インスタグラムでオフの日常を紹介するなど保守的な空手界では珍しい発信力の原点だった。
 「桁違いに強く、良い意味で粗削りだった」と花田さん。相手との心理的な駆け引きを教えると、植草さんは組手の面白さに引き込まれた。新しいことを採り入れる柔軟さも持ち合わせる。足の運びを速くするため陸上部の指導者に助言を得たり、スポーツ心理学を生かしたりするなどし、三年夏の高校総体で個人三位、秋の千葉国体で個人優勝した。
 卒業後、帝京大に進んだ植草選手から「大学をやめたい」と打ち明けられたことも。花田さんは「無理しないのも選択肢、仕事も探してやるから筋だけは通せ」と声を掛け、結果的に翻意させた。ある国内大会で劣勢時に落ち着こうと試合中に笑顔を見せて逆転勝ち。一部空手関係者から批判が出たが、花田さんが全力でかばった。
 空手は三年後のパリ五輪では実施されない。
 花田さんは「植草らしい相手をコントロールする組手を見せてほしい。スポーツとしての空手を発展させるため、貴重な五輪の経験を伝える役目もある」と期待を込める。

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