小田急線刺傷 36歳男逮捕「勝ち組の女性を標的に」「乗客が逃げ惑う光景を見て満足」 無差別殺傷を計画か

2021年8月7日 20時59分
小田急線車内で乗客が刃物で切られた事件で、警視庁成城署に入る対馬悠介容疑者=7日、東京都世田谷区

小田急線車内で乗客が刃物で切られた事件で、警視庁成城署に入る対馬悠介容疑者=7日、東京都世田谷区

 東京都世田谷区を走行中の小田急線快速急行の車内で、男が複数の乗客を刃物で切り付けて逃走した事件で、警視庁捜査1課は7日、殺人未遂の疑いで、川崎市多摩区西生田4、職業不詳対馬悠介容疑者(36)を逮捕した。成城署に捜査本部を設置し、計画的に無差別殺傷しようとした疑いがあるとみて調べている。

◆「6年前から…」

 捜査関係者によると、対馬容疑者は容疑を認め「勝ち組の女性やカップルを標的にした」「6年ほど前から幸せそうな女性を見ると殺したいと思うようになった」と供述しているという。
 捜査本部によると、20~50代の男女10人が重軽傷を負って病院に搬送されたが命に別条はない。4人が切り付けられ、6人は逃げる際に転倒などして負傷していた。

◆「逃げ場のない急行を選んだ。誰でもよかった」

 逮捕容疑は、6日午後8時半ごろ、成城学園前―祖師ケ谷大蔵間を走行する電車内で、都内の女子大学生(20)の背中や胸など7カ所を牛刀(刃渡り20センチ)で切り付け、殺害しようとしたとされる。
 対馬容疑者は「大量に人を殺すため、各駅停車より駅の間が長く逃げ場のない急行を選んだ。誰でもよかった」と供述。「人を殺せず悔しいが、乗客が逃げ惑う光景を見て満足した」と話しているという。

◆サラダ油をまき火をつけようと

 対馬容疑者は牛刀、サラダ油、多目的ライターを入れたバッグを持参し、登戸駅で上りの快速急行の6号車に乗車。先頭車両よりの7号車で女子大学生ら4人を切り付けた後、8号車の床にサラダ油をまき火をつけようとしたが、火は付かなかった。
 電車は駅間で緊急停車し、対馬容疑者は他の乗客が避難のために開けた9号車のドアから逃走した。
 約1時間半後、対馬容疑者は盗んだ自転車で杉並区内のコンビニへ行き、服に血が付いた状態で「ニュースの事件は私がやった。逃げるのに疲れた」と名乗り出た。店員が110番し、駆け付けた警察官が身柄を確保した。
 電車内で見つかった凶器の牛刀は「2年前、自殺するためにインターネットで買った」と供述しているという。

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