大舞台で解き放たれたパワー 最年少21歳・村上宗隆の一発が悲願の「金」呼ぶ<野球>

2021年8月7日 23時48分
 東京五輪の野球決勝の米国戦は緊迫した投手戦に。重苦しい空気を振り払ったのは、若きスラッガーの一発だった。三回1死、村上宗隆(21)=ヤクルト=が五輪での自身初本塁打となるソロ。「まずは先制点を取れてよかった」。淡々とした口ぶりとは裏腹に、左中間スタンドに打球が弾むと両手をたたき、喜びを爆発させた。

日本―米国 3回裏、先制ソロを放ちナインに迎えられる村上(左から2人目)。左端は稲葉監督=いずれも横浜スタジアムで

◆有言実行「大事なところで打つ」

 ソフトバンクでプレーする米国先発のマルティネスの外に逃げるチェンジアップにタイミングを合わせた。「大事なところで打てるように」と誓っていた通り、感覚を研ぎ澄まして今大会初の長打。今季、公式戦26本塁打の本領を発揮した。

3回裏1死、村上が先制ソロを放つ

 チーム最年少の21歳。全5試合に「8番・三塁」で先発出場したが、初めての主要国際大会に「国歌斉唱のときにすごく鳥肌が立った」と緊張を隠せなかった。同じく米国と対戦した2日の準々決勝では、3打数無安打。普段通りの力を出し切れない中でも「状態がどうこう言っていられない。しっかり反省して、また前を向いてやっていきたい」と大一番に向けて準備を怠らなかった。
 「勝ちだけを考えてやっている」と前を見据えて戦い抜き、つかんだ金メダル。表彰式ではほっとしたように笑みを浮かべた。(山内晴信)

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