夢分け合うシェアキッチン 板橋で運営する山本さん 杉並に2カ所目開設へ

2021年8月10日 07時04分

夢見キッチンが板橋区で運営するシェアキッチン。オーブンや冷蔵庫、調理に必要な道具類をそろえている(夢見キッチン提供)

 菓子やパンをつくって販売したい人にキッチンを貸し出す「シェアキッチン」を運営する女性が、杉並区に九月、二カ所目のキッチンを開設する。「コロナ禍を機に新たな道を目指す人の役に立てれば」と意気込み、同じ志を持つ人とつながりを求め、開設費用の一部はクラウドファンディングで募る。
 開設するのは、板橋区にあるシェアキッチン「夢見キッチン」を主宰する山本蓮理(れんり)さん(35)。二〇一九年七月、アパートの一室に冷蔵庫やオーブン、調理に必要な道具類をそろえてオープン。誰でも有料で利用できる(十八歳未満は保護者の同意が必要)。

「夢見キッチン」主宰の山本さん(左)と太刀川さん=杉並区で

 山本さんは六年余り務めたイベント関連の会社を退職後、菓子づくりを独学で習得した。一七年十二月に「夢見菓子」というブランドで、健康や美容に気を使う人が気軽に食べられるよう、食材を工夫して低カロリー、低糖質、グルテンフリーを売り物にした菓子の製造販売を始めた。
 「完全に手探り」だったが、ネット販売で評判となり、二年間で生計が立つ水準まで売れるようになった。現在は大学時代の後輩の太刀川由香利さん(33)と二人三脚で製造販売に加え、菓子店開業を目指す人へのコンサルタントといった事業を進めている。
 板橋のシェアキッチンはコロナ禍に見舞われてから利用が大幅に増え、予約を取りづらくなっていたため、二カ所目を検討していた。山本さんは「会社へ行けなくなったことを契機に、自分のやりたいことをしようという女性が増えたのでは」と話す。
 杉並区を選んだのは二人の出身大学に近くなじみ深い地だったことや、菓子店が多く、地元の人の関心が高いとの判断からという。
 店舗利用可能なアパートの一室を借り、京王線代田橋駅から徒歩約七分、同線笹塚駅から十数分ほど。ドアが道に面し大きな窓もあり、板橋でできなかった販売スペースも置く。利用料金は検討中。食品衛生法に基づき取得した営業許可は「菓子製造業」で、利用は菓子とパン、サンドイッチづくりに限定される。
 クラウドファンディングの目標額は三十万円で、九月六日まで。「モーションギャラリー 夢見キッチン」で検索。(小松田健一)

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