障害ある中高生と日英音楽家の合作 「かわさき組曲」初披露

2021年8月10日 07時05分

「かわさき組曲」の初演となった東京交響楽団のコンサート=川崎市幸区のミューザ川崎シンフォニーホールで

 川崎市内の障害のある中高生らが、日英の音楽家とともに手がけた新曲「かわさき組曲」が九日、東京交響楽団(東響)の演奏で初めて披露された。生徒たちも会場のミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)を訪れ、市立田島支援学校桜校の福田翼さん(12)は「木琴で奏でた自分の音も、曲に反映されていた。いやもう本当に感動しました」と語った。(石川修巳)
 かわさき組曲は、「ふしぎなポケット」「えがおになれるばんそう」など四つの楽曲で構成。田島支援学校の本校と桜校(ともに川崎区)、市立中央支援学校(高津区)の中高生二十七人が四つのグループに分かれ、一つの楽曲ずつ担当した。
 このプロジェクトは、川崎市と英国の国際文化交流機関、ブリティッシュ・カウンシルの主催で、日英の音楽家が連携して延べ二十回のワークショップを実施した。オペラ「アイーダ」の音楽を題材に、生徒たちは楽器や手拍子、タブレット端末の音楽アプリなどを駆使して自分の音、リズムを表現してきた。
 それぞれの楽曲の核となる部分に、ワークショップで生み出された旋律を引用しながら、英国のアート団体「ドレイク・ミュージック」のベン・セラーズさんが約十一分間のオーケストラ曲に仕上げた。
 この日初演を迎えたかわさき組曲は、クラシック音楽祭「フェスタサマーミューザKAWASAKI2021」の閉幕を飾った。東響の正指揮者、原田慶太楼さんは「障害をハンディキャップではなくて、どう生かして音楽を作っていくかが大切。こうしたバリアフリーの音楽活動が日本全国に広がってほしい」と観客席に語りかけた。

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