「誰が亡くなった責任を取るのか」 ウィシュマさん遺族、最終報告発表の入管庁に不満あらわ

2021年8月10日 20時41分

調査報告書の公表を受け記者会見するウィシュマさんの妹のワヨミさん(左)とポールニマさん=10日、都内で

 名古屋出入国在留管理局で収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、出入国在留管理庁による調査報告書の公表を受けた遺族らが10日、東京都内で記者会見した。報告書は医療体制などの問題を認めたが、遺族は「誰が亡くなった責任を取るのか。死因も明らかにされていないのに最終報告書と言えるのか」と不満をあらわにした。(山田雄之)

◆「いじめだと思う」

 「いじめだと思う」。ウィシュマさんの妹ワヨミさん(28)は通訳を介し、ウィシュマさんがベッドから落ちた後、床で約3時間寝かせられるなどした介助のあり方をこう指摘。「入管の職員は汚いことをするために雇われているのか」と語気を強めた。
 もう1人の妹ポールニマさん(27)も「姉さんは2度と生き返ってこない」と涙声で語った。

◆「生命、健康を守れる体制でない」

 会見に同席した遺族代理人の指宿昭一弁護士は調査報告書を手に「名古屋入管は収容者の生命、健康を守れる体制を有していない。収監する資格がなかった」と批判。名古屋入管の当時の局長らへの処分について、「訓告も厳重注意も正式な(懲戒)処分ではなく、遺族への報告もない。こんなお茶濁しに遺族も代理人も何よりも怒っている」とまくし立てた。

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