創業の地でそば栽培 過疎地再生に一役 京成百貨店常陸太田で

2021年8月11日 07時53分

そばの種をまく社員ら=常陸太田市で

 水戸京成百貨店(水戸市)は十日、創業の地・常陸太田市の不耕作地で、県のそばブランド品種「常陸秋そば」の栽培を始めた。農家の高齢化や後継者不足で増え続ける耕作放棄地対策に一肌脱ぎ、地産地消の促進や過疎地域の再生につなげたい考えだ。
 同店が借り受けた畑は、そば農家の岡崎武さん(78)が一昨年まで耕していた同市下宮河内町内の四カ所計九千二十五平方メートル。この日は、社員有志約三十人が参加し、岡崎さんの指導を受けながら手で種をまいた。
 岡崎さんは「年齢的な問題で耕作面積を減らした。こうして手を挙げてくれて非常にありがたい」と同店の取り組みを歓迎する。
 同店は明治四十一(一九〇八)年、小間物商として現在の同市中城町に創業。常陸秋そばは同市の在来種が採用されている。今回のそば栽培は、二〇〇六年の新店開店十五周年記念事業として今年五月から草刈りなどの準備を進めてきた。
 十一月に玄ソバ(殻付きの実)四百〜五百キロを収穫し、店内の直営店で新そばを百食程度提供する予定。社員と一緒に汗を流した芹沢弘之社長は「百貨店にとって地域との結び付きが重要だ。店発祥の地で何かできないかと企画した」と話した。(佐藤圭)

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