五輪ボランティア 今後へつなぐ 参加した品川の市川さん 有志団体発足、オンラインで東京案内

2021年8月12日 07時25分

今月6日、オンラインで観光スポット紹介ツアーを開催し参加者に手を振る市川さん

 八日に閉幕した東京五輪。大会ボランティアに加え、都と埼玉県の都市ボランティアに参加した品川区の市川浩二さん(49)は、新型コロナの影響で無観客となったため、楽しみにしていた観客と接する活動はできなかったが、自ら立ち上げたボランティアを結ぶ団体から情報発信している。ボランティアをやりたいと思う人に、次につながる関係を築いてほしい、との思いからだ。(神谷円香)
 大会ボランティアは本来、横浜スタジアムで観客の対応をするはずだったが、それがなくなり、国際オリンピック委員会(IOC)の拠点で三日間活動した。また、都市ボランティアとしては、埼玉県の射撃の競技会場で掃除や見送り、都内は競技会場ではなく、お台場の聖火台での案内などだった。
 どれも直前にバタバタと決まった。市川さんは「何とか活動日を確保できたが、活動できなかった人もいる」と明かす。パラリンピックのボランティアでもあり、調整中だった仕事は五輪閉幕後に決まり、選手村で活動することになった。
 昨年七月、一年延期となった五輪が再び開幕一年前となった時、数人のボランティア仲間で有志団体「オンボラ・コミnet」を発足させた。東京大会で活動予定のボランティアは全国におり、東京の街をよく知らない人も多い。そうした人向けにオンラインで都内の観光スポットを紹介すると評判が良かった。
 今月、都市ボランティア活動の一環として、パラリンピックのマラソンコース沿いにある観光スポット紹介ツアーをオンボラ・コミnetで開催。参加は一般と関係者含め十数人だったが「夜の浅草寺がきれい」「行ってみたい」と感想が寄せられた。
 日赤職員で、被災地などでは本業でも活動してきた。その時だけの活動を楽しめるのもボランティアの魅力だが「仕事以外で社会的につながっていく関係が仕事につながることもある。持続的に活動する人も増えたら」と考える。オンボラ・コミnetで仲間とつながり、また一緒にボランティアをしたいと思っている。

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