タリバン猛攻、アフガン首都90日以内に陥落か 米当局の予想大幅に早まる

2021年8月12日 10時33分
 【ワシントン=吉田通夫】複数の米メディアは11日、米情報機関の分析として、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが90日以内に首都カブールを制圧し政権を奪還する可能性があると報じた。アフガンからの米軍撤退に伴ってタリバンが反転攻勢を強めており、首都陥落の想定をこれまでより大幅に早めた。

◆想定上回る攻撃

 米当局は従来、アフガン政権が米軍撤退後2年は持ちこたえると予想していたが、6月下旬時点で「6カ月から1年で陥落する可能性がある」と修正。今回はさらなる前倒しとなる。
 タリバンは米軍撤退に合わせ、11日までに全34州都のうち9州都を奪還。支配地域は国土の6割に上るとされる。想定を上回るタリバンの攻勢に、米当局は首都陥落の予想の前倒しを迫られている。

◆米軍撤退は予定通りに

 サキ大統領報道官は11日の記者会見で、アフガン情勢の悪化を注視しているものの「われわれの見解では、(首都陥落という)特定の結果しかないというわけではない」と説明。アフガン政府軍は米政府の支援により「反撃するための装備と人員があり、訓練も受けている」と、米軍の撤退スケジュールに変更はないと強調した。

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