「なぜやせない?」「時短いつまで」…その愚痴、供養してすっきり 東京・下町のお寺がお盆に供養祭

2021年8月12日 12時00分

愚痴供養祭を企画した副住職の菅原耀さん=いずれも東京都台東区の厳念寺で

 帰省や旅行の自粛が呼び掛けられるコロナ禍の夏休み。誰だってイライラ、もやもやした気持ちになるのも無理はない。「ためこまないですっきりしましょう」。東京・蔵前の古刹こさつ厳念寺ごんねんじ(台東区寿1)から「愚痴供養祭」を企画するとの情報が本紙「ニュースあなた発」に届いた。お盆最終日の16日、短冊にしたためた愚痴を送り火で明るく照らす。 (加藤健太)

寄せられた愚痴の短冊

◆短冊燃やして送ります

 「主人が口うるさくめんどくさい」「なぜやせない? わりと走っているのに」
 参拝者らから募集している「愚痴短冊」。これまでに約100人が心に秘める思いをつづった。
 「在宅勤務になって仕事が増えている気がする」「旅行に行けない。子どもの今は今しかないのに」「飲食店 いつまで時短させるのだ」。コロナ禍で噴き出した悩みが多い。

◆迷い一掃、次の一歩へ

 感染の収束が見えない中で迎える2回目の夏を前に、副住職菅原耀さん(30)が「心の内を言葉にすることで、気持ちを整理するきっかけにしてほしい」と、願いを短冊に託す七夕のように悩みを短冊に書く行事を考えた。「その愚痴、ためずに供養しましょう」。7月初旬にポスターを作り愚痴募集を始めた。
 「愚痴」は、もともと仏教用語だという。「迷いや苦悩を生じさせる心の働き」を意味する。菅原さんは「愚痴が出るのは思い通りにならない現実に向き合おうとしている表れ。共に愚痴り、次の一歩を励まし合いましょう」と話す。

◆16日に開催

 供養祭は、16日午後6~9時。愚痴の書かれた短冊は灯籠に貼り付ける。参加希望者は1枚300円の短冊を寺で購入し、愚痴を書いて当日までに持参する。当日の参加も可能。集まった短冊は後日、寺でおき上げをする。問い合わせは厳念寺=電03(3844)9383=へ。
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