【動画】23回助け求めても3時間放置…ベッドから落下のウィシュマさんに職員 入管庁が映像公開 「人の道を外れてる」と遺族ら

2021年8月12日 22時09分
 名古屋出入国在留管理局で収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、出入国在留管理庁は12日、監視カメラ映像の一部を遺族に公開した。亡くなる8日前、ベッドから落ち23回も助けを求めたが、3時間放置された状況を確認。遺族は「姉は動物のように扱われ殺された。日本の全ての外国人に見てほしい」と訴えた。

◆「姉は動物のように扱われ殺された」

ウィシュマさんの監視カメラの映像一部を視聴後、泣き崩れる妹ワヨミさん(右)とポールニマさん=12日、都内で


 この日、上川陽子法相と佐々木聖子入管庁長官が遺族に謝罪。最終報告書の説明後、約1時間の映像が遺族らに公開された。
 視聴中、妹のワヨミさん(28)とポールニマさん(27)は終始泣き、ワヨミさんは直後にショックで吐いたという。ワヨミさんは「日本の全ての外国人は見るべきだ。入管は人の道を外れている」と記者団の前で泣き崩れた。
 ワヨミさんらによると今年2月下旬、ウィシュマさんが何度も点滴を求めたが職員は「私たちは医者でない」と対処しなかった。
 同月下旬朝にはベッドから落下。23回も助けを求め職員2人が来たが、手足を引っ張るだけでベッドに戻そうとせず、毛布をかけその場を去ったという。
 ポールニマさんは「職員は姉が迷惑で面倒な人間と思っているようだった」と訴えた。
 死亡3日前の3月3日には看護師が、ウィシュマさんに「耳の奥で音が聞こえる。幻覚が見えると病院で言うように」などと何度も指示していたという。いとこのマンジャリさんは「看護師が精神障害と決めつけていた」と怒りを口にした。(望月衣塑子)

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