ソフトバンクG 9000億円赤字 3月期見通し 投資で損失拡大

2020年5月1日 02時00分
 ソフトバンクグループ(SBG)は三十日、二〇二〇年三月期の連結純損益が九千億円の赤字(前期は一兆四千百十一億円の黒字)になるとの見通しを発表した。十三日に七千五百億円の赤字に転落する見通しを公表していたが、投資事業の損失が膨らんだ。新型コロナウイルス感染拡大が影響し、短期間で業績を大幅に下方修正する異例の事態となった。
 共有オフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーなどへの投資による損失が前回予想の約八千億円から一兆円超に拡大すると見込んだ。赤字は〇五年三月期以来、十五年ぶりで、過去最大の赤字額となる。新型コロナの影響が長期化する恐れもあり、SBGの投資事業全体の戦略は揺らいでいる。
 SBGは昨年十月、経営悪化するウィーに対して最大九十五億ドル(約一兆円)の支援策を表明した。しかし、ウィーの共有オフィス事業は新型コロナが逆風となり、先行きも不安視される。感染拡大に伴いインドの拠点などを閉鎖したほか、多くの顧客を抱える欧米でも外出を控える動きが広がり、利用が大幅に減少しているとみられる。
 SBGの業績は投資先企業に左右される。傘下ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」事業などで巨額の損失が出るとして、四月十三日に巨額赤字の業績予想を公表していた。
 三十日の発表では、売上高が六兆一千五百億円、営業損益が一兆三千五百億円の赤字とする予想は据え置いた。五月十八日に決算を発表する予定だ。
 一九年三月期は投資事業が好調で、過去最大となる二兆三千五百三十九億円の営業利益を計上した。

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