八王子まつり 来年こそ… 「幻のポスター」を公開 デザインした学生2人の思い

2021年8月14日 07時15分

公式ポスターに採用された臼井さん(右)と、観光誘致ポスターに採用された師岡さん=八王子市で

 今月十三〜十五日に予定されていた関東有数の山車(だし)まつり「八王子まつり」の実行委員会は、新型コロナの感染拡大による開催中止で「幻」になったポスター二種類の図柄を公表した。ポスターを制作した日本工学院八王子専門学校の学生二人は中止に肩を落としながらも「来年こそ、まつりを楽しみたい」と話した。(布施谷航)
 ポスターをデザインしたのは、グラフィックデザイン科三年の臼井唯(ゆい)さん(21)と師岡美樹さん(21)。
 同科は三年制の最終学年の課題として、まつりのポスターを制作している。今年は学生四十四人の作品の中から、臼井さんの作品が「公式ポスター」に、師岡さんの作品が首都圏のJR各駅に掲示される「観光誘致ポスター」に選ばれた。

臼井さんがデザインした公式ポスター

 例年、学生は二年生の時にまつりに参加し、卒業を控えた三年時にポスターを作る。しかし、昨年のまつりはコロナ禍で開かれなかった。二人はまつりの熱気を体感できないまま、過去のまつりの様子や実行委の説明を元にポスターをデザインした。
 臼井さんは「体験しないまま、制作するのが大変だった」と振り返る。師岡さんは「ネットで調べたら、まつりの参加者で笑顔の人が多かった。楽しい祭りなんでしょうね」と話す。

師岡さんがデザインした観光誘致ポスター(いずれも八王子まつり実行委員会提供)

 二人は来春卒業し、在学中にまつりを体感することはできなくなったが「卒業後に楽しみたい」と笑顔で口をそろえる。指導教員の井口亮さんも「リモート授業や分散登校で大変だったが、学生は『できることをやっていく』という姿勢を身に付けてくれた」と相好を崩す。
 まつりは五月下旬に二年連続の中止が決まったが、実行委は二人の作品を最優秀賞に選び、ホームページに画像を掲載。二人の最優秀ポスターと最終選考に進んだ作品は、多摩信用金庫八王子中央支店に九月十日まで展示されている。

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