献血、コロナ禍でピンチ 企業や大学の「集団」見送り相次ぐ 都赤十字危機感「深刻な事態も」

2021年8月17日 07時02分

食べ物や漫画などが置かれた渋谷区のハチ公前献血ルーム

 新型コロナの感染拡大で、都内の献血者が必要数に満たない状況が続いている。企業や大学を会場として使う集団献血が減っており、献血を実施する都赤十字血液センターは「コロナ禍でも需要は変わらない。一人でも多くの方に協力をお願いしたい」と訴える。
 都内の必要人数に対する協力者数の割合は六月以降、100%を割り込み、今月は十一日時点で82%にとどまっている。
 献血は、主に都内十三カ所の献血ルームや献血バスで受け入れているが、企業の会議室などで行う集団献血も柱の一つ。バスより大規模に採血でき、企業や大学が多い東京の強みとして積極的に進められてきたが、緊急事態宣言発令後、実施を見送る企業が相次ぐ。
 七月は、予定していた集団献血の約四割が中止に。同センターの担当者は「代わりに駅前やショッピングセンターでの街頭献血を増やしているが、宣言で外出を控えたり、暑さや悪天候でなかなか来てもらえない」と明かす。
 血液製剤は関東甲信越一都九県で融通しており、担当者は「現時点で必要な患者さんに届いているが、今減少を止めなければ深刻な事態になりかねない」と危機感を強める。
 密を避けて待ち時間を減らすため、予約による協力を呼び掛けている。バスでの献血も予約できる。詳しくは都赤十字血液センターのホームページへ。(小嶋麻友美)

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