複数医師で訪問診療 在宅患者らに質の高い治療へ 「あい友会」群馬県内2拠点目

2021年8月18日 07時45分

診療を始めた「あい駒形クリニック」=前橋市で(あい友会提供)

 複数の医師が自宅療養患者らに訪問診療を提供する医療法人「あい友会」(太田市)は、前橋市小屋原町に「あい駒形クリニック」を開業し、今月から診療を始めた。同会では二〇一四年に開業した太田市のクリニックに次いで、県内で二拠点目になる。
 訪問診療は、施設入居者や自宅で過ごしたいと希望する患者を定期的に診療する。これまでは開業医が仕事の合間に一人で複数の患者を診療するなど負担が重く、診療可能な患者も限られていた。在宅特有の症状に質の高い治療を提供できないなどの課題もあったという。
 同会では複数の常勤医師が持続的に診療できる体制を整えた。駒形クリニックでは、五人の常勤医師が半径十六キロ以内で七百五十人の患者を二十四時間体制で診る方針。現在は常勤医師が三人だが、十月にも二人が加わる見通しだ。
 患者宅には医師と看護師、アシスタントの計三人が訪問する。終末期のがん患者には、医師が人生について聞き取りをして寄り添う。痛みを和らげる緩和ケアや口腔(こうくう)ケア、生活するために必要な体の動きを維持するリハビリなどにも力を入れる。
 県北部と西部にも対象地域を広げたいという。同会の野末睦理事長は「訪問診療の需要は今後も増えていくだろう。県内の多くの人に十分な在宅医療を提供したい」と話した。(市川勘太郎)

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