敦賀原発2号機の審査中断、規制委が決定 終わり見えぬ地質データ書き換え問題

2021年8月18日 20時50分
 原子力規制委員会は18日の定例会合で、地質データに関する資料の不適切な書き換えが判明した日本原子力発電(原電)の敦賀原発2号機(福井県)について、資料の信頼性が確保されていないとして、再稼働に必要な審査の中断を決めた。検査で改善が認められるまで審査を再開しない。6年近く続いている審査の終了時期は未定で、再稼働は全く見通せない。
 地質の審査を担当する石渡明委員は「資料の品質に疑問があり、他の審査と同じように続けるのは適切ではない」と指摘。他の委員からも異論は出なかった。
 更田豊志委員長は会合後の記者会見で「資料の作成プロセスの改善が認められれば審査は再開する」として、事務方の原子力規制庁の検査の中間報告を受けて審査再開の是非を判断する方針を示した。一方、検査の最終報告で原電が審査を有利にするため意図的に書き換えたことが認められた場合は「不許可にする」と述べた。
 敦賀2号機は原子炉建屋直下の断層が、規制委の専門家チームに地震を引き起こす活断層と指摘されている。原電は指摘を否定しているが、審査で活断層と確定すれば廃炉を免れない。
 データ書き換えは、2020年2月の審査会合で規制庁側の指摘で判明。原子炉建屋直下の断層が活断層かを判断するための重要な地点について、ボーリング(掘削)で取り出した地層の状態を「未固結」としていた当初の記載を、「固結」と書き換えるなどした。(小野沢健太)

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