全日本学童野球 競技第2日 久本ブルーエンジェルス、完勝発進

2021年8月19日 08時26分
全日本軟式野球連盟、東京新聞など主催 東京中日スポーツ後援
 18日、新潟市のハードオフ新潟など5会場で、前日の降雨で順延された1回戦の残り14試合を行い、関東勢は久本ブルーエンジェルス(神奈川)と豊上ジュニアーズ(千葉)が快勝した。2年前に4強入りした不動パイレーツ(東京1)は逆転負け。吉川ウイングス(埼玉)はあと一歩届かず1回戦で姿を消した。19日は2回戦16試合がある。(竹下陽二、鈴木秀樹、加藤健太)

◆入江→根津 パーフェクトリレー

初陣を飾った久本ブルーエンジェルスナイン(いずれも竹下陽二撮影)

 打っては、8得点。投げては、完全継投。投打がかみ合った久本ブルーエンジェルス(神奈川)が福米西スポーツ少年団野球部(鳥取)に快勝で初陣を飾った。
 初回の攻撃でノッた。1死二塁で3番・瀧端健斗・主将が先制右前打。「目標にしていた全国大会。気合が入ってた。絶対に打ってやろうと思ってた」。さらに、続く4番の入江諒太が両翼70メートル、中堅85メートルの特設フェンスを軽々と越える左中間への特大2ラン。「キャプテンが打ってくれたので、続こうと。当たりは悪かったけど、意外と伸びた」。2回には、1番・八村耕太郎が中前適時打、3回には、8番・村上渉が適時二塁打、4回には5番・高田卓が右前適時打。締めは、6回、入江の中越えエンタイトル二塁打で8点目。

パーフェクト投球を披露した入江

 先発のエース入江は、全く力みを感じさせない、打たせて取るピッチングで6回まで6奪三振のパーフェクトピッチング。快挙も夢ではなかったが、7回は投球制限に達したため、根津遼冴にスイッチ。この根津も3人で料理して、パーフェクトリレーが完成。入江は「今日のピッチングは自分のベストピッチです」とニッコリだ。
 創部21年目の初出場。入江伸孝監督は「神奈川を背負ってるぐらいの気持ちでやっている。旅行じゃなく、試合しに来ている。これからも、一戦必勝でいく」とキッパリ。実力と勢い。初出場ながら、ひょっとすれば、ひょっとするかもしれない。

◆不動パイレーツ、まさかの初戦敗退

4回裏のピンチにマウンドに集まる不動パイレーツナイン(芹沢純生撮影)

 あまりにも早い夏の終わりだった。2年前に4強入りした不動パイレーツ(東京1)は初出場の戸出西部サンダース(富山)に逆転負けし、まさかの1回戦敗退。優勝を目標に掲げていたナインの涙が止まらなかった。
 初回、先頭打者の矢口翔大が右翼フェンス直撃の三塁打で出塁し、次打者の左犠飛で生還。わずか6球で先手を取り、不動の切り込み隊長は「うちは先制すると盛り上がる」と喜んだ。
 この一打でチームは波に乗るはずだったが、相手の緩急をつけた投球に手を焼き、追加点が奪えない。4回には5安打にミスも重なって8失点。松田芳久監督は「ビッグイニングを作られると全国大会では厳しい。力負け」と完敗を認めた。
 延末遵太主将は、横浜高校3年の兄・勧太さんが夏の甲子園大会に出場中。11日の広島新庄戦でプレーする姿を見て「次は僕の番だ」と闘志を燃やしていた。小学生の甲子園と言われる大舞台。「緊張してあまり覚えていない」と必死だった。汗と涙をあふれさせ、「この悔しさを今後の野球人生に生かしたい」と懸命に前を向いた。 

◆吉川ウイングス、反撃届かず あきらめず後半5得点

5回裏1死三塁、4点目のホームに滑り込む吉川ウイングス・後藤陽(鈴木秀樹撮影)

 埼玉代表の吉川ウイングスは初戦で7度目の優勝を狙う強豪・長曽根ストロングス(大阪)と対戦。初回に長曽根3番・瀬口稜介にフェンス越えのソロ本塁打を打たれ先制を許すと、序盤は長短打に足を絡め、得点を重ねる長曽根に主導権を奪われ、4回表を終わって0−7と大きく引き離された。
 しかし、その裏に反撃を開始。岡崎士道主将と大泉勇人、さらに宮崎信悟、玉井玲音が連打。これで3点を返すと、5回にも後藤陽の二塁打から1点を返し、長曽根に迫った。
 4−8で迎えた最終7回裏にも、2死から葛西幸喜、吉岡龍音の連打で1点を加えた吉川だったが、反撃もそこまで。悔しい初戦敗退で2度目の全国大会を終えた。
 「長曽根さんの攻撃はさすが。序盤、慌ててミスしてしまったのが悔やまれます」と岡崎真二監督。「ただ、そこで相手にのみ込まれず、中盤以降は、うちのいい部分を出してくれた」と選手らをたたえた。
 「全国大会のレベルは高くて、相手は強かったけど、最後まであきらめずに戦えました」と岡崎主将。2安打と活躍の4番・大泉は「いままで、しっかり振ってきた結果は出せたと思う」と振り返り、「5年生たちにこの経験を引き継いで、来年はもっと上を目指してほしい」と後輩たちに思いを託していた。

◆レッドサンズ、あと一歩

持ち前の好守備でイニングを終え、笑顔でベンチに戻るレッドサンズナイン(鈴木秀樹撮影)

 あと一歩まで追い詰めながらも、1勝は遠かった。
 試合前から降り続く雨のために、中断を挟んで3時間を超える長丁場となった初戦。山口代表の玖珂少年野球クラブと対戦したレッドサンズ(東京3)は、先発の松本響主将、2番手の石田祐暉とも制球に苦労し、ともに四球がらみの1点を3回と5回に献上してしまった。
 しかし、6回裏に反撃。死球で出塁した兵藤蒼介をバントと盗塁で三塁まで進めると、4番・石田が中越えの適時二塁打。さらに、続く松本も仮設フェンスを直撃する右越え適時打を放って一気に追いつき、試合を振り出しに戻した。
 一気に流れを奪ったかに見えたレッドサンズだったが、「あそこでまた、ガンガン来る。全国大会はやっぱり違うな、と思いました」と松本。「絶対に流れを渡さないつもりで守った」と2度、大きな左飛を背走してジャンピングキャッチするスーパープレーを披露したが、タッチアップでの1点は防ぎきれず、再び勝ち越されてしまった。
 それでもなお、その裏、先頭の羽生田穂高が二塁打を放って、サヨナラの期待を抱かせたが、後続が倒れて試合終了。際どい一戦を落とし、初戦敗退となった。
 「悔しい」と松本主将。それでも、「いまできるベストプレーをして、戦いきることはできたと思います」と涙をぬぐった。意地の二塁打で反撃ののろしを上げた石田も「ピッチングで調子が上がらないまま、とられた1点を取り返すことはできたけど、それで終わってしまった」と悔しがったが、「この経験を、絶対にこれからにつなげたいと思います」と前を向いた。
 ▽1回戦
◆ハードオフ新潟
野沢少年野球クラブ(長野)
0003003|6
1000001|2
AKT城東野球軍団(愛媛)
(野)小山蒼空、清水稜介−中山幸星
(A)青野鉄生、岡田凌雅−坪坂虹馬
本塁打 中山(野)
不動パイレーツ(東京1)
1000011|3
000801x|9
戸出西部サンダース(富山)
(不)溝口陽介、延末遵太、矢口翔大−矢口、延末
(戸)新井煌己、竹内羚司、新井煌己−南宗吾
小名浜少年野球教室(福島)
0001001|2
100123x|7
豊上ジュニアーズ(千葉)
(小)三瓶悠晴、 小泉大河−小松蓮音、三瓶
(豊)本橋知哉、福井勇翔、村上漣−福井、本橋、福井
◆新潟市鳥屋野運動公園野球場
飯山少年野球クラブ(香川)
1022200|7
0121011|6
戸尾ファイターズ(長崎)
(飯)佐竹桜河、住友輝人−住友、佐竹
(戸)AROCHO・JAYDEN、吉村優翔、松尾琉世、AROCHO・JAYDEN−小串隆太
長曽根ストロングス(大阪)
1222001|8
0003101|5
吉川ウイングス(埼玉)
(長)山口寛太、岡田孝士郎、山口、藤野琥琉−瀬口稜介
(吉)大塚柚希、後藤陽−大泉勇人
本塁打 瀬口(長)
◆新潟市みどりと森の運動公園野球場
大崎ジュニアドラゴン(宮城)
0060120|9
4300000|7
宇土ブルーナイン(熊本)
(大)岩崎瑛斗、鈴木雫月−齋藤蒼梧
(宇)関英翔、那須秀明、益田稔彬−那須、小田虎汰郎、那須
本塁打 齋藤(大)小田、那須(宇)
岩見沢南ビクトリー(北海道南)
3100030|7
0000000|0
田上ベースボールクラブ(開催地)
(岩)奥山勇太、横田晃大−高橋昊佑
(田)高木馨介、西澤航大、重川優大−重川、高木馨
SNSベースボールクラブ(山梨)
1321302|12
2100300|6
江北少年野球(佐賀)
(S)小林夕莉、小池市起、奥長俊大−奥長、小池
(江)松尾颯太、野崎貫志、小野大良−小野、野崎
◆新潟市新津金屋運動広場野球場
東風平星(沖縄)
4101000|6
0000000|0
井原アローズJr.(岡山)
(東)崎田紳吾、前盛翔愛、上間悠智、前盛−久高琉都人
(井)剱持勇斗、捧壱星−伊藤涼楓
久本ブルーエンジェルス(神奈川)
3112010|8
0000000|0
福米西スポーツ少年団(鳥取)
(久)入江諒太、根津遼冴−瀧端健斗
(福)梅垣孝成、足達慶希−黒崎力
本塁打 入江(久)
小野東スポーツ少年団(兵庫)
0111050|8
1010100|3
葉山メッツ(高知)
(小)藤田篤志、大西健斗−大西健、藤田篤
(葉)市川央人、松尾晃希−池田陸
◆三条パール金属スタジアム
松岡少年野球クラブ(大分)
0031001|5
1000003|4
見能林スポーツ少年団(徳島)
(松)岡下友哉、笛木壮−小名川清成
(見)森下晴乃介、美馬天翔、伊沢陸翔−松田快也
新井ジュニア(開催地)
1000000|1
600200x|8
十和田スリー☆スターズ(青森)
(新)寺島帆南、内記梨央−内記、安原康介
(十)水口雄晴、中野輝久−下田遥翔
旭稜野球少年団(北海道北)
0000010|1
160110x|9
田辺アルファー(京都)
(旭)澤田陸叶、前田健成、安加賀太一−前田、澤田
(田)福井優心、宮河謙太郎、岡本青−木田蒼甫
本塁打 大西蓮太郎(田)
(東京中日スポーツ)

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