本社工場跡地 地元との「共生」テーマに構想練る 日野自動車・小木曽聡社長<じっくりトーク>

2021年8月22日 05時50分
 商用車メーカー日野自動車の小木曽聡社長(60)は、移転が進む本社工場(東京都日野市)の跡地利用について「共生」をテーマに掲げた。脱炭素社会に向けた電動化技術への考えも語った。(岸本拓也)

社長就任にあたり抱負を語る日野自動車の小木曽聡社長

◆アイデアは多々


 本社工場から古河工場(茨城県)への移転は丁寧に進めており、完了には数年かかる。その跡地をどう使うかはまだ決まっていないが、アイデアは多々ある。
 地域の人たちとの「共生」が大きなテーマだ。例の一つとして、ラグビーチームの日野レッドドルフィンズの話(下義生会長が2018年に言及したスタジアム建設構想)もある。
 老朽化している本社ビルの更新もしなくてはいけない。創業の原点を大切にしながら、グローバル本社としてどう生まれ変わらせるか、跡地利用の件と同時に考えている。

◆連携も競争もしっかり


 自動車業界は(電動化や自動運転などの)CASEと呼ばれる大変革時代にあり、個社だけでは競争力が足りなくなる。商用車メーカー同士の連携も加速させなければならない。
 (ライバルの)いすゞとも提携したが、電動化技術などは協調しつつ、競争する部分はしっかりやる。
 電気自動車(EV)は投入するが、長距離を走るトラックはEVより燃料電池車(FCV)の方が良い。代替燃料の活用やハイブリッド車(HV)を含め、全方位で脱炭素に取り組む。
 ただ技術を振りかざしてもうまくいかない。人流、物流の観点でお客の荷主や社会の役に立たなければ電動車は普及しない。

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