菅首相 お膝元の横浜市長選で支援候補敗れる 「コロナ対策評価できぬ」政権への影響必至 

2021年8月22日 22時59分
菅義偉首相

菅義偉首相

 22日に投開票された横浜市長選で、野党が支援した山中竹春氏(48)=立民推薦=が当選確実となり、小此木八郎氏(56)は敗れた。横浜がお膝元の菅義偉首相は市長選で、自分の内閣で国家公安委員長を務めた小此木氏の支援を明言していた。今回の敗戦は政権にとって大きな打撃で、秋にある自民党総裁選や首相の衆院解散戦略にも影響を与えそうだ。
 衆院神奈川2区(横浜市の西、南、港南区)選出の菅首相は市長選に際し、横浜市内で配られる「タウンニュース」の意見広告として小此木氏と対談。「個人的にも強く信頼している小此木さんが内閣を離れるのは極めて痛手だが、横浜の顔になれるこれ以上の人はほかにいない」と語り「全面的かつ全力で応援する」と呼び掛けていた。
 今回の市長選は、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致が最大の争点だった。IRは、菅義偉首相が官房長官時代から進めてきたインバウンド(訪日観光客)政策の一環。小此木氏も閣僚の一員として推進を進めてきたが、今回の市長選では「市民はIRが横浜に来ることに不安を感じている。環境が整っていない」として、一転して誘致取りやめを訴えてきた。
 しかし、有権者には「当選後に態度を変えるかも」との疑念が浮上。こうした中、現職の林文子氏がIR誘致を公約に掲げ出馬。自民党は分裂選挙となり、自民党の神奈川県議全員と横浜市議の8割強や公明党は小此木氏に回ったものの、分裂選挙の影響は最後まで響いた。
 菅氏のお膝元の横浜市西区の投票所では、22日に投票を終えた男性(73)が「菅首相の新型コロナ対策の批判を込めて、山中氏に投票した」と話した。
 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、内閣支持率が過去最低を記録する中、小此木氏に厳しい結果が出たことで自民党内で首相への反発が強まるのは確実。自民党総裁選や衆院選に向けて政局に発展する可能性もある。
 

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