妊婦や授乳中、妊娠計画中のワクチン接種はすべきなのか?接種時期はいつがいいのか?<新型コロナ>

2021年8月21日 19時52分
 新型コロナウイルス対策として、政府がワクチン接種を奨励する中、妊婦や授乳中の人の一部からは自身の体や赤ちゃんへの影響を心配する声もある。妊娠や授乳中、妊娠を計画する人は、ワクチンは接種した方がいいのか。接種するなら、いつがいいのか。専門家や厚生労働省の見解は。(デジタル編集部)

赤ちゃんを抱く女性

◆妊婦の接種「お勧めします」

 「わが国においても、妊婦さんは時期を問わずワクチンを接種することをお勧めします」。日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本産婦人科感染症学会 は8月14日、ホームページに「妊産婦のみなさまへ」と題して、ワクチン接種を推奨するメッセージを載せた。
  妊婦が感染する場合の約8割は、夫やパートナーからの感染だとして「妊婦の夫またはパートナーの方は、ワクチンを接種することをお願いします」と呼び掛けている。
 さらに「妊娠中、特に妊娠後期に新型コロナウイルスに感染すると、重症化しやすいとされている」と指摘し、感染が拡大している地域や「糖尿病、高血圧、気管支喘息などの基礎疾患を合併している方は、ぜひ接種をご検討ください」としている。

◆ワクチン副反応「解熱剤服用を」

 ワクチンの副反応については、妊婦と一般の人に差はないとして「発熱した場合には早めに解熱剤を服用するようにしてください」と呼び掛け、「アセトアミノフェンは内服していただいて問題ありませんので頭痛がある場合も内服してください」と説明している。
 厚生労働省ホームページの「新型コロナワクチンQ&A」にある「私は妊娠中・授乳中・妊娠を計画中ですが、ワクチンを接種することができますか」では、妊娠や授乳中、妊娠を計画する人へのワクチン接種について、いずれのケースについても「接種することができます」と奨励し、「妊娠中のいつの時期でも接種可能」としている。

◆授乳中、妊娠計画中は?

 厚労省が接種を勧める根拠の1つに上げるのが、米国での見解やエビデンス(症例に対し、効果があることを示す根拠)だ。
 それによると、米国では、既に10万人以上の妊婦が新型コロナワクチンを接種し、約3万5千人の女性の追跡研究の報告では、「発熱や倦怠感などの副反応の頻度は非妊娠女性と同程度であり、胎児や出産への影響は認められません」としている。
 
 授乳中については「ワクチンを受けた方の母乳中に新型コロナウイルスに対する抗体が確認されている」とし、「抗体が授乳中の子供を感染から守る効果があることが期待されている」としている。
 妊娠が計画中の人については「ワクチンが生殖器に悪影響を及ぼす報告はなく、ワクチンのために妊娠のタイミングを変更する必要はない」とし、「もし接種後に妊娠していたことがわかった場合も、ワクチン接種が妊娠に悪影響を及ぼすという報告はない」と説明している。

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